2023秋 北海道・東北放浪記(29日目)

ニワカ撮り鉄

ここ2~3日の鬱憤を晴らすようにきれいな秋空が広がった。6時半、道駅「さんりく」を出発する。無料区間の高速を走ってわずか20分ほど、三陸鉄道リアス線の始発駅である「盛駅」に到着する。

駐車場の確保に手間取り、結局「60分以上の停車はご遠慮願います」という看板のある駅前ロータリーにある「駅利用者駐車場」に置いて三鉄に乘ることにした。盛から気仙沼方面は線路跡の専用道路をJRの大型バス(BTR)が走っている。リアス線宮古までは2,310円、8時3分一両編成の久慈行きに乗車する。今日は車を忘れ、ニワカ撮り鉄に変身だ。いつもはガラガラらしいが、久慈まで行く団体さんがいたが乗車率は30%くらいかな。最後部の海側ボックス席を占領し、発車オーライ。ほとんどトンネルと林の中なので車窓は楽しめないが、印象に残った風景をいくつか紹介する。

「恋し浜」。もとは「小石浜」だったらしいが、特産のホタテの貝殻を絵馬代わりに願いを書き、待合室に吊るして「恋の成就」を願うそうだ。

「吉浜」を過ぎると、電車はスピードを落とし「ビューポイント」のアナウンスが流れる。しかし、そんなには良くないとおもうじぇどな。

釜石の一駅手前の「平田」からは、岬の上に立つどでかい釜石観音が拝めるが、背中ばかりでお顔は見せてくれなかった。

8時55分「釜石」に到着、ここで8分間停車する。釜石はやはり大きい。一時間の乗車でくたびれたのか、みなさんホームに降りて手足を伸ばしてた。

鵜住居(うのすまい)」からは、かつて全日本7連覇した新日鉄釜石のホームグランドで、2019年W杯の試合会場にもなったラグビー場が見える。ここは地元復興のシンボルという。

浪板海岸」からは美しい海岸線が見えた。ここでは一年中サーフィンが楽しめるそうだが、今日はベタ凪。「板」には乗れても「浪」には乗れないだろう。

10時25分、宮古着。久慈まではあと2時間余り要するので今日はここまで、宮古~久慈間は次回の楽しみにしよう。帰りの電車まで約2時間ある。魚菜市場を冷やかそうと思ったが水曜の定休日、仕方なく昼飯も兼ねて市役所側にあるマクドナルドに行く。マックなんて何年ぶりだろう。ラインクーポンで50円引きの「フィレオフィッシュセット」630円を食べ、デジカメとスマホの充電をしながら1時間半粘った。

12時31分、宮古駅出発。13時53分釜石に到着し、ここで電車を乗り換える。今度の電車は「あまちゃん」車両だ。

外側も内側も「のんちゃん」だらけで思わずにっこり。当初の乗客はオレ一人、恥じらいもなく「撮り鉄」変じて「撮りのん」となり、シャッターを押し続けた。

15時3分盛駅に着くと、、、オ~車はちゃんと無事だった。途中コンビニに寄り、15時45分、今晩泊する道駅「高田松原」に到着する。

明日午前中はこの付近を廻り、午後から石巻に向ける予定である。