2020東北ツーリング(二日目) 拝観は貸切で

6時半起床。夜半に雨が降ったようで道が濡れている。空もドンヨリと今にも降りそうな雰囲気だ。そんなバナナと天気を確認すると、段々晴れてきて暑くなるとの予報だ。

8時、ホテルを出発。中尊寺へは仙台経由で東北道を走った方が早いのだが、ちょっとヘソを曲げて昨日の松島海岸ICから高速の三陸道に入り、石巻経由で向かう。登米東和ICで高速を下り、田園地帯の県道、国道を抜けて10時半に平泉町到着。

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国道から町に入ったところの「道の駅ひらいずみ」で休憩。カレーパンとコーヒーで小腹を満たす。

中尊寺では坂を上がった金色堂に近いところに駐輪し、早速拝観に向かう。ここには十二~三年前カミさんと一度来ている。その時は無かったと思うが、券を販売してる「讃衡蔵」で中尊寺の仏像や発掘品を見る。

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いよいよ金色堂へ。付近に観光客はチラホラいたが、堂内にいるのは私だけ。写真は撮れない(これはパンフレット)が、館内放送による説明を聞きながら、双眼鏡のドアップでじっくり拝観することができた。

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 重文の「能舞台」を見る。もうかなり暑くなってきて、汗が出ないようヤワヤワと一時間ほど見て回った。

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 中尊寺から30分ほど走り、奥州市の「正法寺」に到着。ここは拝観を断られたのだが、外観だけでもと寄ってみた。あとで聞いたのだが、ここは曹洞宗の三大道場の一つ、全国から修行僧が生活しているので感染には特に注意しているらしい。

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正法寺から5~6分で「黒石寺」に到着。先日電話してアポをとったのは13時、まだ時間があるので門前の休み処で「鴨せいろ950円」で昼飯を食べる。鴨肉が三枚、つるっとした食感のソバも旨かった。

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食べ終わって電話し、本堂の前で女性前住職と待ち合わせる。38年間続けた住職の座を36歳の息子さんに譲り、今は気楽にやっているとのこと。先ずはご本尊を納めた本堂脇の収蔵庫を開けていただき拝観。

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 カツラ一木造りのご本尊、以前は秘仏で本堂の裏に納められていたが、火災の心配からこちらに移され常時拝めるようになった由。目が釣り上がり、唇厚く、男性的なのが特徴だそうな。

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 続いて本堂を開けていただき、拝観。正面には日光・月光菩薩、両脇に四天王と十二神将像が置かれている(写真はパンフレットから)。この四天王、本堂前の狛犬同様今流の「小顔」で脚が長く八頭身なのである。時に雑談を交えずっと一対一で説明いただき、最後に御朱印も書いていただいた。この間一時間、正しく貸切での拝観となった。

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黒石寺から1時間ほど走って花巻市の「宮沢賢治記念館」へ。入館時に先ずは検温、次いで訪問票を書き、ようやく350円也の入場券を購入。さすがコロナ感染者ゼロの岩手県である。館内は文章がやたらに多く完全にマニアックなもので、素人のオジン観光客には難しすぎたなあ。

16時過ぎ、遠野市の宿に到着。ここでハプニング、道からガレージにバイクを入れる際、段差がありすぎてバイクのハラが角に乗り上げ緊急停止。入庫はあきらめたのはよいが、その後エンジンが掛らなくなった、試行すること数度、何とか掛かって外の駐車場に置いたが、肝を冷やした。でも明日の始動がどうなのか、、、。

明日は釜石に出て海岸線を北上、久慈市で泊る予定だ。