朝から靄っとしてかなり暑い。飯前にバイクの調子をみにいくが、エンジンの掛かりも問題なくホッとする。7時から朝食、ここは遠野市観光協会から調べた日本旅館で朝飯付き5,500円。ご飯はモチ米の入った赤飯風、これに生卵はどうかな?
8時、宿を出発。次に行く「伝承館」が9時オープンのため、時間調整で鍋倉城跡に行ってみる。「市内一望」とあった割には木々が邪魔してちょっと残念な景色だった。
9時、本日一号の見学者として伝承館を見る。(帰るまで二号は見えず)。茅葺の建物が3~4棟、これが代表的な南部曲がり屋だ。民芸館に同年配の女性が二人、近くの老人クラブの方が当番制で店番をしてるとか。世間話をしながら、汗の引くのを待った。
県道35号線が不通のため、国道283号線で釜石へ。ここは高速の無料区間があるので、遠回りながらほぼ1時間で釜石に出る。向かったのは北にある「吉里吉里駅」、井上ひさしの本を読んでから一度は来たかったところだ。
ここは三陸鉄道リアス線の一駅。ちょうど一両編成の可愛い電車が入ってきたが、乗り降りする人はいなかった。
国道45号線を北上し、道の駅「田老(たろう)」に到着。ハラは減ってなかったが「ドンコ丼」の看板に誘われて思わず店に入る。ドンコは三陸特産の深海系の底ダラ、身は少ないがなかなか旨い魚だ。
道駅の向かいには震災遺構のホテルがあり、もう少し行くと「山王岩展望所」に通ずる細い坂道が舞っていた。護岸工事中で、山王岩を見るにはここを上るしかない。この地点、夕方のニュースを見てびっくりだ。
14時過ぎ、「北山崎」に到着。初めて来たが、りっぱな公園になっているんだ。展望台も第一~第三まであり、遊歩道も整備されている。売店、食事処は開いていたが、観光客は2~3組くらい。第一展望台からの風景がこれ。視界が良ければ、まだ先の鵜の巣断崖まで見えるらしい。もっと荒々しい景色かと思ってたが、意外と女性的だった。
最後に「小袖海岸」に寄る。ここに下りる道が大変悪くやっとの思いで横着。「あまちゃん」の聖地で胸躍らせてきたが、海岸に人気はなく、危険防止で堤防にも上がれない。「海女センター」スタッフの態度も良くなく、ちょっと残念だったな。
小袖から久慈市街への道は整備され、海を見ながら快適に走る。16時ちょうど、駅前のホテルに到着。テレビでローカルニュースをみてたら、私が走った2時間後くらいに釜石から宮古にいたるところで雷雨が発生し、かなり降ったらしい。さらに、細道を上ったところにあった「山王岩展望台」付近で、昨日熊が出て婆さんが噛まれたとか。これにはビックリだ。
当初の計画ではここに連泊し、明日三陸鉄道で久慈~釜石間を往復しようと思っていたが辞めた。明日は下北半島を廻り、青森市に泊するつもりだ。