2023秋 北海道・東北放浪記(30日目)

大震災を振り返る

薄雲は張っているが良い天気である。後でまた戻るのだが、7時に道駅「高田松原」を出発して大船渡市魚市場近くの「丸清食堂」で「カジキ煮付け定食」750円で朝飯。小鉢にカツオの刺身、味噌汁は魚のアラの出汁が効いている。美味しい朝飯、ゴチソウサマデシタ。

水揚げは終わっていたが、セリが始まるというので市場内に入ろうとしたら「長靴と帽子がないとダメ」と断られた。帰ったらAmazonでゴム長靴を買わなくっちゃ、、、

20分ほど走って「普門寺」に行く。2020年10月15日放送で、出発する前も再放送があった「こころ旅」の目的地である。当寺は境内に五百羅漢が置かれており、大震災で亡くした子供と愛犬の石仏を納めたところに行って欲しいというもので、ワタシも見てて胸が熱くなった放送だった。

1mほどの仁王様が構える門をくぐると、両側に杉の巨樹がが立ち並んでいる。本堂に近づき一段上がった苔むしたところに五百羅漢がいらっしゃった。

一体一体特徴あるお顔で見ていて心が和む。「こころ旅」の石仏を探すと、、、ありました。誰かが野花を手向けていた。愛犬の表情は分かりにくくなっていたが、ピースしてる子供の笑顔が胸を打つ。

本堂には鐘楼と市の記念物である樹齢300年の百日紅が華を咲かせていた(実は三重塔を見損ねた)。

9時過ぎ、5㎞ほど走って道駅「高田松原」に戻る。昨日見れなかった大震災の「伝承館」を見学する。大津波の発生時の状況、その後の取り組み、後世に残すべき教訓などがパネル、ビデオでいろんな角度から紹介されている。

ここにはセンター時代にカミさんと来たことがあり、当時の建物が「遺構」として残されている。あの広大な松林はすべて津波でやられ、今は巨大な防波堤に守られた大芝生広場となっている。松林は堤防の海側で植樹され、南の隅っこに「奇跡の一本松」が残されていた。

<30分ほど南下して道駅「大谷海岸」に寄る。ここはバス路線となったJRの大谷駅でもある。生鮮魚の直売コーナーはやはり人気が高いようだ。

高速無料区間を南三陸ICで下り、ここから海岸沿いの国道389号線を南下する。海沿いは復興したピカピカの舗装道路で走りやすいが、山間部に入ると旧道の狭い急カーブが続くから要注意だ。12時近く、道駅「硯上の郷おかつ」に到着。雄勝町は粘板岩を産出し硯造りが有名で、館内に併設されてる硯の資料館(入館料200円)を見学する。

<p腹も減ってきたので、道駅の3~4軒並ぶ食事処で「牛丼と半そばセット」1,250円でランチ。牛丼の味が薄く、量も薄かった。ここの産直も生鮮魚がウリのようだ。

雄勝から20分ほど走って道駅「おながわ」に寄る。賑わっているのはやっぱり「お魚コーナー」で、生サンマが一匹200円、ケース5千円、魚を裁けるなら多くの魚種が混ざった一皿500円、ケースで千円なんかお得である、

女川から30分ほど走り、14時前、今日の目的地である石巻市の道駅「上品の郷」に到着。震災前とは全然別の場所にできた道駅で、細長い敷地に産直、レストラン、温泉がある。入湯料650円で早速一風呂浴びる。匂いはないが茶系の湯でかなり熱めだ。短時間でかなりの温まりようで、汗が引くのに時間が掛かった。

明日は魚市場を訪問し、その後山形の新庄辺りまで走りたいと思っている。予定としては21日か22日に新潟に戻るつもりだ。

今航の旅もあとわずか、最後まで慎重に走りまショ、、、