2023秋 北海道・東北放浪記(31日目)

お元気でした

6時過ぎ、空は雲に覆われているが時折薄日も漏れてくる。天気は下炉坂、午後から雨模様となるようだ。散歩代わりにウナギの寝床みたいな道駅を歩く。

駅名の「上品」の呼び名、この看板を見て「じょうほん」であることを初めて知る。昨日入った温泉「ふたごの湯」の近くには「足湯」もあるんだ。特徴的だったのは、建物が格子状に組まれた木造となっていることだ。ひょっとしたら設計は隈研吾さんかな?

8時半、道駅を出発。20分ほどで石巻魚市場に到着、約束の時間には少し早かったので、漁港の突堤先端部に行ってみる。写真の中央が魚市場、水揚げを終わった多くの底引き漁船が並んでいた。

9時ちょうど、大学相撲部の先輩でマルハ入社後も母船式サケマスを担当する部署で文字通り公私ともにお世話になったS先輩を訪問する。マルハ退社後は石巻魚市場に移られ長年社長、相談役として活躍されたが、ずっと不義理をしていたのでその後のご様子などを伺いに尋ねた次第である。尋ねた魚市場二階の部屋には「石雪文庫」と書かれている。寄付したご自分の蔵書をここに集め、魚市場職員の憩いの場になっているようだ。今も地元水産協議会会長や市関係公社の理事長などを引き受けられ、年に数回は上京されてるという。確か御年80の大台になったと思うが、毎日3~4時に起床し6時には自ら運転の車で来場、水揚げ状況などを見て回ってるようだ。相も変らぬお元気な様子に安堵する。ワタシも老けてなんかいられない、まだまだこの先放浪旅を続けなくっちゃあ、、、

10時過ぎに魚市場を辞して国道108号線を走り、11時半、大崎市の道駅「おおさき」に到着。雨中の走行は嫌なのでここで泊することも考えたが、雲間からまだ陽射しがあるので今日は尾花沢まで行くことにする。となればここで腹ごしらえ、フードコートに美味しいものがなかったので産直で弁当を買い車中でランチする。

大崎から国道347号線で山越え、峠のトンネルを抜けるとすぐ山形県に入った。標高の一番高いところでも紅葉はこの程度で錦秋には程遠い。

14時前、道の駅「尾花沢」に到着。ここからなら明日中に十分新潟に戻れるが、「帰りたくない病原菌」が体中にはびこっている。尾花沢に来たのは明日「新そば」を食べるためだが店はどこも11時オープンだ。そのため、明日は道駅でゆっくりし、11時に蕎麦屋に入って新そばを食べ、1時間ほど走って天童で温泉に入り、どっかの道駅に泊。そして明後日22日(日)、新潟に戻ることにする。

お名残り惜しや「放浪旅」、あとたった二日、ア~、、、