2023秋 北海道・東北放浪記(32日目)

なみだ雨

夜中の1時頃トイレで起きたときは星が出てたのに、6時過ぎに起きたら雨が降っている。今日は終日雨、ときにドシャブリ状態になった。旅の終わりを惜しむなみだ雨かな。

オープンの産直を冷やかして、9時半、道駅を出発。10分ほど離れた「芭蕉清風歴史資料館」を見学する。「奥の細道」で尾花沢を訪れた際、知り合いだったという豪商の鈴木清風(八衛門)家に長逗留したという。建物は江戸末期のこの地の町家を移築したもので入館料は210円、残念ながら内部は一切撮影禁止だった。芭蕉真筆の手紙、鈴木家に伝わっている帳簿や俳諧の記録、尾花沢に伝わっている絵図などかなりの資料が展示されていた。

近くに芭蕉の「涼しさをわが宿にしてねまるなり」ゆかりの天台宗・養泉寺に寄る。仁王門にはちょっとユニークな姿の仁王様がおわした。

本堂は焼失後明治期に再建されていて、江戸期の句碑が残っている。

 

11時オープンに合わせ、4㎞ほど離れた国道13号線沿いにある蕎麦処「たか橋」へ行く。店内では「蕎麦打ち」が見られる。一番人気という「板そば(二人前分)」1,500円とゲソ天350円を食べる。キンキンに冷たくて新そばの香りはあまりしなかったが、細切りの十割蕎麦はコシが強くノド越しも抜群だった。

国道13号線を南へ30分ほど走り、田んぼに建つ「天童最上川温泉ゆっこ」に行く。入湯料は350円と今航で一番安く、週末で館内はかなり賑わっていた。大きな露天、内風呂には2つの浴槽があり、湯温は高い。館内には売店、レストラン、休憩所などがありほぼほぼヘルスセンターである。露天風呂では雨風をタオルで防ぎ、1時間半ほどマッタリと過ごした。

14時ちょうど、今晩泊する道駅「天童温泉」に到着。一度来たことはあったんだが、ここは大きな産直、売店、レストランのほか、敷地内に眼鏡屋、本屋などがあるちょっとしたショッピングモールで広い駐車場はほぼいっぱい。しかも24時間トイレがかなり離れており、夜中は苦労しそうである。

明日は旅の最終日、ここのオープンを待って産直で買い物し、国道113号線の道駅を冷やかしながら明るいうちに我が家に着くつもりである。