2023秋 北海道・東北放浪記(14日目)

カヌーは楽し

昨晩のお客は3人。それぞれ個室をあてがわれたようで、ワタシはロフト付き三人部屋に泊る。窓からは北海道らしい風景が眺められる。晩飯を頼んだのはワタシだけだったようで、宿のご夫婦と一緒にビールと会話を楽しみながら食事した。

今朝は6時半カヌーを積んで宿を出発、5分ほど走った釧路川の「五十石橋」がスタート地点で、ご主人と一緒に早速出発だ。カヌーは塘路~細岡、屈斜路湖美留和、美深の天塩川、厚岸の別神戸牛湿原、に次いで5回目となる。抜けるような青空の下、風もなく絶好のカヌー日和である。

しばらくすると前方に4羽のタンチョウが、、、この付近に営巣してる夫婦と幼鳥2羽という。朝の散歩かモグモグタイムかは分らぬが、4羽揃っての行進だ。こいつは初っ端からラッキーだゾ。

次の希望はオジロワシとヤマセミだが、どちらも姿は確認できたもののデジカメに納めるのは至難の業。そのほか雌鹿の群れ、りっぱな角を持つ単独の雄鹿、カモ?などの水鳥、今までのカヌーツアーとは比較にならないくらい動物の多さにビックリだ。

中間地点過ぎた辺りでカヌーを右岸に寄せ、朝飯タイム。奥さんが作ってくれたオニギリ2個に漬物と玉子焼き、暖かい日本茶に舌鼓を打つ。

8㎞ほど下って8時10分過ぎ、ゴール地点に到着。同時に奥さん運転の車も到着して「ジャストミート」。8時半、宿に戻る。荷物をまとめ、宿の精算を済ませて9時前にチェックアウト。

今日は阿寒湖経由で足寄、上士幌に出る予定だ。ナビは弟子屈経由の国道を示すが、昨日の「ツルとの遭遇」を求め、鶴居村経由で阿寒湖への最短距離コースを選択する。しばらくは何も見えず、支雪裡だの茂雪裡だの全然知らない道路標識が出てきたとき、畑の中で4羽のツルを発見。やはり夫婦と幼鳥2羽の一家のようだ。しばらく観察するが、羽ばたきそうで舞い上がらず、諦めた。大樹町のいつものところで飛んでる姿を期待しよう。

雌阿寒、雄阿寒をチラチラ見ながら走っていくと、舗装がきれて砂利道となる。ほとんどが整備された道だったので問題なかったが、両側から盛り上げた台形のような細道もあり、スピードだけは注意。幸い前後からの車もなく、無事国道241号線に出る。

10時半、阿寒のアイヌコタンに到着。しかし、お目当ての「伝統・創造 オンネチセ」は閉館中。シアターでの舞踊はウポポイで見てるし1,500円もするから止め、足寄まで走ることにする。

11時半、道駅「あしょろ」に到着。駅脇の豚丼屋が休みのため、200mほど離れた「両国食堂」で「天ぶ丼」1,100円でランチ。天丼と豚丼のコラボ丼だ。天ぷらはエビ、イカ、ピーマン、ナスの4種、その下に炭火で炙りタレにくぐらした大き目の豚ロース1枚が載っている。M病院のT先生が見たら卒倒しそうなシロモノだったが、旨かった。

足寄から小一時間走って道駅「上士幌」に行き、温泉に浸かって泊まるかと走り出す。しばらく行くと、片道1車線の上り坂道でトラック4台、乗用車1台が停まっている。そのうち運ちゃん二人が走ってきて「トレーラーが動かなくなったので、ここからUターンして欲しい」と伝えてきた。幸い路肩が広かったので乗用車は難なく引き返せたが、トラックは車が復旧するまで立往生だろうな。

気ままな放浪旅は予定なんかあってないようなもの、早速本別経由で帯広方面へ向かうことにし、泊まる道駅「おとふけ」へ向け走り出す。国道242号線で本別に出て、道道31号線、国道241号線で、14時前に道駅「おとふけ」に到着。

明日は本場の帯広で「豚丼」「インディアンカレー」を喰いまくろうっと、、、