北海道ツーリング 2017秋 (十日目)  間一髪セーフ

宿の「カンタベリー」は二年ぶり三回目の宿泊だ。冠の如く、餌場にリスがやってくる。今日はシマリスが二匹にエゾリスが一匹、可愛い仕草を眺めながらの朝飯だ。今日も全道に雲がかかっており、晴れているのは襟裳を挟んだ太平洋岸だけ。今晩の泊まる新ひだか方面も夕方にはカサマークが付いている。
9時ちょうど、宿を出発。国道236号から336号線を襟裳へ向かうが、広尾からはほぼ海岸線を走る。この道は通称「黄金道路」。黄金が落ちているわけではなく、この道を拓くために莫大な費用を要したことからの命名である。
えりも町道道34号線で岬に行く途中に「百人浜展望台」があり上がってみた。平地と変わらないが何となく気分がいい。
襟裳岬の観光駐車場を間違え岬に下りる道に入って焦ったが、岩にはウミウ、昆布干し場の風景などそれなりに面白かった。
襟裳をかわすと西風が強くなったが許容範囲内で気温も20℃程度と、ツーリングにはまあまあのコンディションだ。様似漁港の突端にデンとそびえる「エンレム岬」、階段があって登れるのだが今日はヤ〜メタ。
静内駅前の食堂でカツ丼を食べる。この近くに有名な桜並木道があるので、オカミさんに道を聞き行ってみる。「日本の道百選」に入っている約8㎞に渡る直線の「二十間道路の桜並木」、両脇は牧場だ。左右の並木の間隔がちょうど「二十間」だそうな。種類が違うのか、手前の木は見事に葉が落ちており、奥の桜はこれから色変わりが本格化するらしい。
日高町豊郷から内陸の牧場の中を走り、今晩の宿「夢民村」に到着。固く締まっているとはいえ未舗装路が続くので、要注意だ。荷物を降ろし、バイクにカバーをかけて部屋に入った途端、バシャバシャと強い雨が降ってきた。まさに「間一髪」であった。
晩飯の後、みんなで飲み会。三日前一緒だった茨城の学生、去年標茶で同宿した大阪の人が一緒だ。
明日は占冠経由で富良野に入り、美瑛に泊まる予定である。