2017 北海道ツーリング (初日〜二日目)

「雨に送られ、雨の出迎え」

21日、起きたら今にも降る出しそうなドンヨリした曇り空。10時まででいいから何とかもってくれとの願いもむなしく、9時前、ンションを出発した頃からポツポツ降りだし、フェリー乗り場に着いた頃には結構な降りになった。受付に行くとバイクの乗船は10時からだという。まだ40分もあるではないか。仕方ねえか、と思っていたら、フェリー会社も気を効かせてくれて9時半過ぎから乗船オーケーとなり、大いに助かった。
バイクも少ないし、全体的に乗客も少ない。荷物整理後、一番安い「大部屋」がなんで買えないんだろうと思って船内を歩いてみると、、、ナント、大部屋にいくつかに鍵がかかっているではないか。少ない客をグレードアップさせて売上を上げる、経営方針と言えばそれまでだが何か寂しい気持ちになる。
久しぶりの二段ベッドの部屋、勿論ガラガラで2段ベッド二つを占領して使用する。静かなので思いのほかグッスリ眠ることができた。

明けて二日目の今日。4時半定時に小樽接岸、外は最悪の雨が降っている。日本海側の留萌までが昼過ぎまで、苫前・羽幌は午前中まで雨マーク、稚内は終日曇りの予報だ。来てしまったからには仕方ない、カッパを着込み走り出す。風がないのがせめてもの救いだ。稚内まで370㎞余り、早く上がる確率が高い西側の「石狩〜留萌〜苫前〜羽幌〜天塩」の海岸線を北上する。雨宿りするところもないのでひたすら走り、気づけばいつの間にか留萌を過ぎた。
8時半過ぎ、初めての道駅である小平町の「番屋」で初休憩。雨も大分弱くなってきた。3時間余も走りっぱなしだったので体は冷え冷え、オープン間もない食事処で「ウニトジそば」(950円)で朝飯がてら暖をとる。味はそっちのけで、熱い汁が五臓六腑を駆け巡った。
さらに北上すると雨はどんどん弱まってきて、道駅「天塩」ではたまにポツポツ当たる程度。心置きなく国道106号線、通称オロロンラインを走ると、やっと北海道に来た気分がした。「デッカイド〜、ホッカイド〜」。
稚内を通り過ぎ、宗谷岬まで直行。天気のせいか、観光客はマバラ。これ幸いと写真撮影、モデルは良いのだが頼んだカメラマンが悪かったかな?
帰りは宗谷丘陵を経由して稚内へもどる。天気が良ければ若草の緑がきれいなのだろうが、ちょっと残念な風景だ。二時半過ぎ、稚内駅前の「たからや」で「醤油ラーメン大盛」(800円)を食べる。味は? 麺が何となくモッチャラしてちょっと合わなかったなあ。
16時40分、利尻行きのフェリーに乗船。礼文ともども今は島の花が見頃を迎えており、フェリーはトレッキングの客でいっぱい。出港間もなく遠くに利尻富士が見え、それからデッキはニワカカメラマンで大いににぎわった。雪形が残る利尻富士、いつみても素晴らしい景観だ。
18時20分、利尻島泊港着岸。実に大学4年夏の実習航海以来の訪問だ。明日の予報は曇り、一時間で悠々一周できる小さな島だ。のんびり一日かけて見させてもらおう、、