2016春 山陰・九州の旅(十六日目) バチ当たる

ここのホテルは全室オーシャン・ビュー。5時半に起きてカーテンを開けると、ちょうど朝日が上るところだった。7時から朝飯。昨夜は気付かなかったが、広島カープが今年の春のキャンプに泊まっていたところとのこと。
ここから東九州自動車道に入るには、海沿いを北上して宮崎I.Cから、もう一つはNWに走り都城近くの田野I.Cからのがある。前者は朝の渋滞が、後者はちょっと遠回り、と一長一短がある。
結局後者を選び、8時前にホテルを出発し都城を目指す。一体は飫肥スギの産地。昨夜飲んだ「飫肥杉」芋焼酎も旨かったが、この飫肥杉の景色も旨かった。
ここの高速は片道一車線の対面通行だが、北海道並みにガラガラでマイペースで走ることができた。
高千穂に入り、最初に「天岩戸神社」に参る。まだ空いていてリンとした空気を十分吸い込んだ。
ちょっと離れた「高千穂峡」に行く。定番の真名井の滝の風景、ボートに乗るために行列もできていた。知らなかったけど、ここも柱状節理の岩盤がきれいなんだ。この風景を拝めればもういいやと、高千穂神社に詣でるのを端折ってしまった。
これが大間違い。
このあと、29kmほど離れたパワースポットの「高森殿のスギ」に行くつもりだったのだが、完全に道を間違え1時間走っても着かない。もう走り疲れ、ここをパスして次の「原尻の滝」に行くことにした。ところがスマホ・ナビが、ナニを血迷ったか一本早く広域農道に誘った。この広域農道、りっぱに舗装されていて広いのだが、右に左にクネクネと曲がるし、交わる道路がないから道路標識がないのだ。まるで迷路に入ったようなもんだ。これも高千穂神社に参らなかったタタリに違いない。結局、高千穂峡から50数キロしか離れていない「原尻の滝」に。3時間近く走ってやっと到着した。
日本のナイアガラを自称するにはチト貧弱すぎるが、それでもそれなりの景観に満足する。もう3時近かったが、ここの道の駅で「ざるそば」の昼飯にやっとありついた。でも負け惜しみではないが、このそば、コシが強くて、ノドゴシが良くて、アタリだった気がする。

タキから7kmほどの「岡城址」に寄る。言わずと知れた滝廉太郎の「荒城の月」の古城である。天守閣の再建もないからタダだろうと思ってたが、しっかりと300円を徴収された。ここは山城だから坂が結構キツイ。廉太郎の銅像だけ撮ってサッサと下りようと思っていたら、ナント目指すものは一番奥のテッペン付近にあった。ここでしばらくボケッとするつもりだったが、ベンチが少なくなかなか座るところがない。結局、上って下りて30分で切り上げた。
16時半、今晩の宿、長湯温泉に到着。ここは日帰り入浴施設に泊客用に数部屋があるところ。早速、温泉に浸かるがぬるく、名の通り長湯が必須である。
今日は湿気が少ない分昨日よりはマシだったが、やっぱし暑かった。
旅もあと二日、明日は由布院温泉をちょっと観て、日田、耶馬溪、青の洞門、宇佐神宮を回り、豊後高田に泊まる予定だ。