学生相撲

朝からずっと晴れていたが、午後から次第に雲が多くなってきた。

夕方、テレビで「全国学生相撲選手権」の個人戦をやっていたので思わず見入った。
大学に入った当初は目黒区で下宿していたのだが、ある時、キャンバスで相撲部主将の3年生から生協のうどんを奢ってもらいながら勧誘を受けた。田舎出の純情可憐(?)な私には断るスベがなく、即座に入部してしまった。当時は4年生4人、3年生5人、2年生2人、新入1年生が5人とかなりの部員数だったが、4年生は卒論と就活で練習にはほとんど来ず、たまに来ては新入の我々をぶつかり稽古でいじめていった。デカかった私はかなり可愛がられたことを覚えている。大会は5月の東日本と11月の全日本の2回、団体戦は5人戦で3年生主体だったため、2年生の東日本から試合に出た。でも所詮「シコふんじゃった」に毛の生えたようなクラブ、団体戦は東日本が二部、全日本は三部だったのでクジ運さえよければソコソコ戦えたが、個人戦は一部、二部に関係なかったので、一部の学生と対戦すると何秒も持たず土俵下にふっ飛ばされた。当時の一部には、日大の二年上に輪島、同学年に荒瀬、石川(大ノ海)、下に野村(出羽の花)、拓大に枡田山、など後に角界入りした大物学生がウジャウジャいて、試合会場ですれ違うときなど思わず道をヨケたものだ。
母校の相撲部は廃部になってしまったが、古きよき時代の懐かしい思い出である。