北海道ツーリング(十日目) 美瑛・富良野(2)

3時ごろトイレに起きたら階段付近がビショビショに濡れている。アレッと思ったら窓を閉め忘れて雨が吹き込んできたものだった。そういえば雨が窓を叩きつけるのを聞いていたっけ。でも予報通り、風は残っているものの雨は朝方には止んでいた。
七時半からみんな揃って朝食タイム。デジカメを忘れて撮り損ねたが、焼き魚はホッケで野菜の種類が多い健康食だった。
食後オーナーに「テレビを観させてほしい」と頼んだら、ナント、この宿にはテレビを置いてないとのこと。部屋にないのは承知していたが宿全体にないとは、思わず「ジェ、ジェ、ジェ」が出てしまった。ということは明日も観れないということだ。土曜BS午前中の一週間まとめて再放送中はフェリーの中だし、これは大問題である。
あまちゃんシンドローム」を抱えたまま8時半行動開始。スカッとした晴れではないが、昨日までと較べれば天国のような天候だ。走ってると思わず「松山千春」を口ずさむ。




美瑛・富良野を「根こそぎ拾う」べく、今日も精力的に走り回った。先ずは昨日のリベンジで「就実の丘」へ。「就実」とは単なる地名にすぎないが、何か思わせぶりなヒビキがある。昨日とは雲泥の差、視界も良く広がるパノラマは絵になる美しさだ。
この後「パッチワークの路」も走ってみる。朝オーナーから「舗装された農道がいっぱいあるから自分のお気に入りの場所を見つけるのも面白いですよ」とのアドバイスを受けた。ナビがあるから迷子の心配はないので、好き勝手に走ってみる。
こはちょっと良いなとニンマリしていたら、後から車やバイクが集まってくる。ナント、そこは有名な「マイルドセブンの丘」だった。ちょっと南のルベシベ付近も良いところはたくさんあった。また来る機会があれば、今度こそ自分だけの景色を切り取りたいものだ。

上富良野を通り、十勝岳温泉・望岳台方面に向かう。しかし段々上がっていくにつれ、雲行きが怪しくなってきて気温もグンと下がってきた。「北の国から」でりえちゃんが入って有名になった「吹上温泉」付近に来ると体が芯まで冷えてきた。そばに日帰り温泉施設「白銀荘」があったので取りあえず体を温めることにした。入湯料600円、内風呂もりっぱだが3浴槽ある露天風呂も素晴らしい。約1時間ほど浸かって楽しんだ。休憩所でゆっくり体を冷ましつつメシでもと思っていたらここは残念ながら食事処がない。やむなく「望岳台」へ向かうことにした。

ご覧の通り標高900m付近の望岳台はまだ視界良好だが、すぐ上の旭岳はすっぽり雲に覆われている。上はダメでも下の中富良野方面の景色はバッチシ拝むことが出来た。
美瑛方面へ下っていく途中に「白ひげの滝がある。ここは結構深い渓谷だが、駐車場わきの橋のところから至近で湧水の滝が観られるので観光客も多い。

もう少し下って「青い池」に出た。砂防ダムに温泉が流れ込んで色つきの池になったとのことで、今日は「青」というより緑っぽい色をしていた。
ここまで昼飯抜き。時計はまもなく3時になろうとしている。このまま夕飯まで抜けば大したものだが、ヤッパシ我慢できない。といって手軽にファストフードもなく、国道沿いのショッピングモールのフードコートで「味噌チャーシュー」を食べた。いっぱいナント450円、量的には普通のラーメンと変わらないが、やっぱりそれなりの味だった。
ホテルに戻ったのが四時半過ぎ。
7時の夕飯に顔を見せたのは連泊の私と学生さん1名、女性ライダー、名古屋のサラリーマン、佐賀からの新婚さん一組、計6名。今晩のメインは白鮭のムニエル、冷製ポタージュスープ、デザートはメロンだった。勿論、生ビールは忘れていない。今晩は何となく盛り上がらず、食後直ぐに解散となった。

さあ、北海道も明日が最終日。天気は心配ないどころか、一番の好天になるかもしれない。
午前中は、真打「ファーム富田」と「チーズ工房」を見学、富良野で早昼飯を食べ、「鉄道員(ぽっぽや)」ロケ地の幾寅駅、「幸せの黄色いハンカチ」ロケ地の夕張を経由して夕刻苫小牧に到着し19時30分のフェリーに乗船の予定だ。従って明日はブログはオヤスミ、7日は新潟に戻って今回のツーリングを総括します。
それでは、オヤスミナサイ