北海道ツーリング(九日目) 美瑛・富良野(1)

昨夕からの雨が朝も降り続いている。今朝も和定食で朝飯だ。焼き魚はカラフトマス、茶碗蒸しが付いている。北海道に来てずっと感じていることだが、どこもご飯(道産米かどうか分からぬが)が大変美味しい。今日もお櫃はほぼ空状態となった。
9時過ぎにチェックアウト。まだ雨は降っているが、致し方ない。取りあえず美瑛方面へ向かい、パッチワークの道を走ってみる。小降りになったとはいえ雨はまだ止んでなく、カメラを出すのも億劫で折角の「セブンスターの木」「ケンとメリーの木」も撮らなかった。明日晴れたらもう一度来てみよう。
美瑛の道駅に着く頃ようやく雨も止んだので、旭川にちょっと戻り気になっていた「就実の丘」へ行ってみた。しかしちょっと上るとすぐ霧雨状態に逆戻りし、着いたときは視界もご覧のとおり。まだ整備はされてなく「看板」もやっと見つけたので、記念写真だけ撮った。晴れてたら実に良いところらしいから、今回の滞在中にまた来たいものだ。

再び237号線に出て美瑛方面へ向かい、美馬牛の国道沿いにある「かんのファーム」に寄った。昨日の「四季彩の丘」より花の種類が多く、花壇のコントラストも鮮やかだ。ただの空き地が駐車場だがお金は一切かからない。どうやって商売にしているのだろう。
正午を過ぎたが、名前の読みが同じなので興味を持ち中富良野の「後藤純男美術館」に寄った。空いてたので学芸員が若干の説明をしてくれたが、後藤氏は現代日本画架の重鎮だそうで展示の大作はどれも数千万円クラスだそうな。油絵と見間違えそうな重厚さがすごい迫力だった。
本日一番の目的「唯我独尊」で昼飯。
もう1時を回っていたがまだまだ行列が出来ている。結局並んでから食べ始めるまでに30分以上を要した。ここもカミさんと来たところ、5年前からみたらメニューがやたら増えた感じがする。今日は「オム+ソーセージカレー」1450円にビーフ(十勝牛とある)320円をトッピングした。カレーは無論のこと、卵はフワフワでソーセージも相変わらず美味、ビーフはトロけそうに柔らかく、これは並んでも食べる価値がある。
少し中富良野の方へ戻り、町営のフラワーパークに行ってみる。冬はスキー場になるようで、この右側に同じ規模のラベンダー畑があり開花中はすごく賑わうらしいが今はガラガラ。上の方に「ふ・ら・の」と花文字が書かれているがお分りだろうか。この時間になってやっと青空も広がり暑くなってきた。ここから先は久しぶりにレインウェア無しでの走りとなり、チョー気持ち良かった。
チェックインは4時からとのことでまだ時間はあったが、相当わかりにくいような場所らしいので早めに行ってみた。国道から6〜7kmも十勝岳寄りにはいったところで、住所も「字中富良野ベベルイ」だけで番地がない。信頼を寄せているナビも畑ばっかりの道脇をゴールにしていた。
予約するときにみたPC画面の記憶を頼りに先ず起点となる小学校を探しだし、位置関係を思い出しつつ付近を走り回ったが見つからない。たまたま若い人が通りかかったので教えてもらい、ようやくたどり着いた。

でも4時までまだ小一時間あるので付近を走ってみた。写真の白い建物がペンションのあるところ。畑の中の一軒家という感じだ。青空も広がって十勝岳連峰がきれいに見えるようになった。
きっかり4時にチェックイン。4台ほど入るトタン張りのガレージにバイクは入れてもらった。シャワーを浴びウトウトしてたら、6時過ぎに外で雨音が聞こえる。明日朝まで断続的に降るらしい。
7時からみんな揃って晩御飯。サラダにミネストローネ、炒めたキノコと野菜がいっぱい、メインは鶏肉のソテー、デザートのメロンが大きい。今晩のお客は、学生4人(うち二人はカップル)、社会人3人、それに私の計8人。リピーターは京都から車で来た男性一人だけ、毎年ここへ来ないと夏が終わらないそうだ。オーナーは脱サラした大阪人で44歳と若い。食後はオーナー特製の梅酒、コーヒー酒を振る舞ってくれ、2時間近くも雑談の華が咲いた。

明日の午後から本格的な晴れとなるらしいが、どうなることやら。
丘からパッチワークの畑や十勝岳連峰の勇姿も観てみたいし温泉にも入りたい。残りあと二日、悔いの残らないように走り回ろう、勿論「安全運転に」である。