2023春 北海道気まま旅(17日目) 花なしガーデン

今朝は「朝日」に起こされて4時にお目覚め、でも太陽のぬくもりを感じるまで1時間くらい寝袋にくるまっていた。

千望峠から見た大雪山系の赤みがかった昨夕と麓がガスってる今朝の山容だ。今日も快晴のようである。

 

気付かぬうちに黄色の軽が来て泊まったらしい。風もないので朝飯はテーブルを広げてお湯を沸かし、バードウォッチングしながらドリップコーヒー・クリームパンを食べる。

ピーチクパーチクヒバリの声がしていたが、一羽が下りたったように見えたので単眼鏡で必死に捜索。そしてついにデジカメでの撮影に成功、今日は何か良いことあるゾ。

あとから展望台に来た50歳前後の男性としばし歓談。勤務しながら大学に通って教員免許を取得、30歳から20年間お気に入りの北海道で教員生活をスタート。今は千葉・四街道に戻られ、地元の高校で「情報学」を教えられているという。今回は一週間の休暇を取り道内の山仲間のところを廻られているとのこと。目の前の山系の説明を始め道内のいろいろな話で盛り上がり、30分以上も話してしまった。

8時過ぎ、ダメ元でガーデンを回りながら北上を開始する。まずは「かみふらのフラワーパーク」、う~ん、これでは「ノンフラワーパーク」ではないか。9時オープンの「ファーム富田」に寄ったが閑散としている。

ならば美瑛の「四季彩の丘」はどうだ? 台湾と思しき団体客が来ていたが、花はドコいったの? 可哀そうなくらい「美瑛砂漠」である。「ぜるぶの丘」も然りだった。

大好きな「新栄の丘」にも寄る。昨秋トウモロコシの収穫真っ最中だったところは土がむき出しだし、「パッチワークの丘」はただの「つぎはぎだらけの丘」にすぎなかった。

結局美瑛では遊ぶところもなく、また南下する。昼飯は中富良野町ベベルイの「ひつじの丘」でジンギスカンを食べる。肉はサフォースとミルクラムの二種類、野菜は「タマネギ」を頼み、並盛ご飯・ノンアルビアを付けて3,190円。味付けされてない生の肉は柔らかく旨い。混んでなかったので、車のナンバーを見たウェイトレスのカワイ子ちゃんが話しかけてきた。結局小樽から今日にいたる旅物語を話しながらテラスからの絶景を楽しみ、ランチを美味しく戴きました。

近くに「ベベルイの湧き水」があるので、2ℓボトル2本を汲み入れなおす。初めて道内をツーリングしたとき、コーヒーブレイクに寄ったことがある店で、今はやってないのかなあ、、、

ここから道駅「南ふらの」を目指すが、一時間足らずで到着。まだ13時前、ならばと映画「鉄道員(ぽっぽや)」のロケ地となった「幾寅駅」を再訪する。先日道内ニュースを観てたら、廃線が決まったこの駅がいま存亡の危機にあり、ボランティアのオバちゃんたちが維持存続に努めているらしい。高倉健さんの「ぽっぽや」は、今でも場面を思い出しながら涙ぐむことがある。浅田次郎を読み始めたのも「ぽっぽや」からだった。

 

今晩は道駅「南ふらの」で泊と思ってたが、まだ時刻は13時。このまま狩勝峠を越えて道駅「しかおい」まで行くことにした。線路はないが、狩勝峠は「日本三大車窓」のひとつ。何回も見ているが、絶景を期待して展望所へ行くと? 少しガスっていてガッカリだった。

14時半、道の駅「しかおい」に到着。昨秋も泊したところで、まだ記憶に新しい道駅だ。明日から週明けまでは帯広周辺に滞在予定。豚丼とインディアンカレーにまみれようと思っている、、、