春のロングツーリング(五日目) 十三ヶ寺終了

泊まった脇町の高台にあるホテルは素泊り4,320円の安さながら、部屋は介護用の特別ルームでドアはすべてスライド式、風呂場に椅子がありシャワーの位置も低い。ツインベッドでスペースも十分、まさか私を要介護の年寄り扱いしたんじゃないよね? サワオ君(?)に見送られ、7時半過ぎ、ホテルを出発する。
192号線を東へ進み、吉野川市川島町へ。普通のウチの脇に突如城が建っているのにビックリ。隣の川島神社の脇を少し上がると、「こころ旅」で二度紹介された「岩の鼻展望台」だ。川に架かる欄干のない潜水橋。教習所の一本橋が苦手だった私には、絶対渡れない恐怖の橋だ。
このあと、徳島の残る別格霊場3ヶ寺をまわる。

第二番霊場 童学寺
岩の鼻から20分ちょっとで到着。一般道からも近く遍路バイカーに易しい寺で、残りの霊場もこうであってほしいと強く願う。帰り際おネエさま4人グループから「新潟から? カッコイ〜、お気をつけて」と言われ、鼻の下が5㎜ほど伸びた。

次に向かう途中でうどん屋の看板を探すつもりだったが、なかなか見つからない。そうだ、ここはうどん県の隣の徳島だったんだ。10時過ぎ、道駅「ひなの里かつうら」に入ったが、うどん屋は11時から。仕方なく隣のフードコートでレタスピラフ(600円)を食べる。

第三番霊場 慈眼寺
地図で見る限りかなり山奥の寺である。昨日、一昨日の記憶が蘇り、慎重なうえにも慎重に登っていくが、舗装もきれいで道幅もあり案外楽に駐車場までたどり着く。小さな坂を上がってすぐお堂がある。これはラッキーと思ったが、それは大師堂。本堂はテスリに沿って20分ほど登ったところにあるという。この坂が急も急、ジャンプ台並みの傾斜ではなかろうか。5歩上がってぜーぜー、三歩進んでハーハー、御大師様のご加護の前に救急車の加護が必要だった。
ここは狭い鍾乳洞を進み経を唱える「穴禅譲」がある。場所は本堂からさらに100段ほど上がった大きな岩の上らしい。下の境内にお試し隙間があり、これをくぐれる人のみ参加できるとのこと。私には蟻の隙間ほどにしか見えなかった。

第四番霊場 鯖大師本坊
国道55号線からわずか100mほど入ったところにあり、境内もフラットでラクラク。非常に明るく開放的な感じがした。

鯖大師から1時間半ほど走って、16時半過ぎ、安芸市内の旅館にチェックイン。
これで20ヶ寺のうち13ヶ寺を終了した。残るは高知に1ヶ寺、愛媛に6ヶ寺だ。これからしばらくはお遍路を離れて観光主体、と行きたいところだったのに明日は雨。高知市内に宿をとっているが、どうするかな、、、