洋食

昨日珍しく晴れたお陰で前日降った雪はすっかり融けたが、今日は元に戻って冷たい雨の日だった。
今晩のBS3「美の壺」は洋食がテーマだった。フライ、ナポリタン、トンカツ、お子様ランチ、日本で進化した「洋食」を紹介していたが、はて、私が初めて食べた洋食は何だったろうか。
洋食と呼べるかどうか知らないが、私にとっては「カレーライス」だろうな。固形ルーがポピュラーでなかったころ、母親に牛乳を買う使いをたのまれると「今晩はカレーだ」と大喜びしたものだ。すり鉢の中で小麦粉を牛乳でのばしカレー粉を入れながらルーを作り、野菜と豚肉を煮込んだ鍋に加えていく。誕生日には、新潟を出るまで毎年いつもより肉が多めのカレーを作ってもらった。
今でも残念に思うのは、年に1回か2回、デパートの食堂へ連れて行ってもらったときに「お子様ランチ」を食べたかったのに「見てくればかりで旨くない」と、いつもカレーかラーメンだったことだ。外食なんて滅多になかったから、それでも十分満足だったのだが、一度くらい食べたかったなあ。
小学5年生か6年生だったか、金持ちの双子の同級生の誕生会に招待され初めて「ビフテキ」なるものを食べた。何しろナイフとフォークを使うのも初めてだったので緊張しまくったことを覚えている。
昭和37年3月、長姉は高校卒業して銀行に就職、次姉は高校入学、私は中学生となることから、母方の祖母を招いてお祝いをしたが、今は「たれカツ丼発祥の店」で有名になった「とんかつ太郎」からトンカツの出前をとった。母親は天ぷらは作ったものの「フライ」はなかったので、このとき初めて「洋食のトンカツ」を食べた気がする。
三丁目の夕日」、昭和30年代のセピア色の思い出である、、、