「上野駅」の思い出

朝は晴れていたもののすぐ本曇となり、午後からは雨となって時折雷を伴い激しく振った。
金曜夜の楽しみは「新日本風土記」、今晩のテーマは「上野駅」だった。
初めて上野駅に降り立ったのは、中学二年(昭和38年)秋の修学旅行だ。通常なら3年生の春なのだが、新潟国体開催と重なるため半年早い旅行だった。臨時の夜行列車で早朝上野に着いたが、公園に抜ける地下道にはまだ多くの「ホームレス」が居てびっくりしたことを思い出す。
学生時代、新潟への往復に利用していたのは片道7時間半の上野発着「急行佐渡」。「特急とき」だと4時間半だったが高くて乗れなかった。師走はぎりぎりまでバイトするからいつも29日か30日、急行の自由席を確保するため上野駅で徹夜で並んだこともあった。その時荷物を隣の人に見てもらい駅前のラーメン屋台に深夜いったが、量が少なくて、まずくて、高くて、さらに荷物が心配で、ハラハラブツブツ食べたっけ。
駅前の映画館で土曜日だけオールナイトのバイトをしているとき、花見時に夜明けの公園を歩いていると結構落ちている小銭を拾ったこともあった。
上越新幹線の発着が東急駅に変わってからも、新潟に通ずる玄関は上野駅の感覚がある。今秋のマルハ時代のOB会もアメ横近くで開かれるはずだから、またゆっくり界隈を歩きたいと思っている。