起きたときは止んでいたのに、いつの間にか雨が降り出した。昨日一日だけ暖かかったが、今日はまた気温が下がり少し肌寒い。
10年前の2010年のこの日、横浜から新潟に戻ってきた。1968年4月大学進学のために上京してからずっと首都圏に住み続け、実に42年ぶりに生まれ故郷の新潟に帰ってきた。この間、何か所に住んだことだろう。
上京当所下宿が決まるまで豊島区江古田の友人の下宿先に居候したのを皮切りに、学生時代は目黒区のアパート、品川の大学敷地内にあった学生寮、専攻科時代は川崎市のアパートに住んだ。1973年4月就職して千葉市西千葉の独身寮で4年半お世話になり、その後は佐倉市、東京豊海埠頭の社宅、千葉市新検見川、習志野市津田沼、そして2005年3月から10年前のこの日まで横浜市南区のマンション住まいだった。
3月末で定年退職となり、それから荷造りを始めてようやくこの日を迎えた。午前中に荷物を搬出、午後一番に売却依頼した不動産屋に鍵を預けたあと、猫のラガー君と一緒に車で新潟に向かった。手帳を見ると、この日は「高坂SAでバ炒め定食」とあった。新潟に着いたのはたしか19時過ぎだったと記憶している。翌27日午後に荷物が届き、それから一週間くらいは荷物整理に追われていた。
私の頭にある新潟といえば、上京するまで住んでた白山神社付近と、親が定年後に建て住んでいた寺尾付近のみ。引っ越してきた南出来島なんて、今でこそ住宅が建ち県庁をはじめとする官庁街やショッピングモールがあるが、昔は一面の田んぼで来たこともない未開の地である。そのため先ず土地勘と言うか、道を覚えるのに先ず苦労した。
早いもので新潟へ戻ってきてから丸10年、今日から11年目の生活がスタートした。新型コロナ騒ぎで大変な世の中だが、この先も日々是平安で過ごしたいものである、、、