近畿ツーリング(三日目) 奈良をウォーキング

朝から曇ってはいるが陽射しがある。日中時折パラパラとはしたが、歩いていて気になる程ではなかった。
7時から朝飯。和食、洋食、粥から選ぶが、今朝は和食。このホテル、JR奈良駅に近い三条通沿いの好立地でシニア特割でのご宿泊。バイキングが良いなどの贅沢は言っていられない。


今日はバイクを置いて、ウォーキングの一日である。8時半、ホテルを出て先ずは東大寺に向かう。南大門、仁王様が構える中門、そしていよいよ大仏殿。高2の秋以来だから実に47年ぶりのご対面である。朝も早かったので、じっくり拝むことが出来た。ホコリだらけの印象を持っていたが、今日はスッキリ、ハッキリ、中々の美男である。このあと、二月堂、三月堂と見て歩くが坂もあって結構キツイ。
若草山あたりから奈良公園なんだろうか。でもこの山に入山料がかかるとは知らなんだ。初めから上がる気はないから、どうでもいいんだけどね。

おとなりの春日大社の境内に入る。ここが物凄く広いなんて知らなんだ、どこまで行ってもまだまだ春日大社だった。その割には本殿は可愛らしく、中の万燈籠が雰囲気を作っていた。
春日大社表参道を下り、鷺沼の浮見堂に行く。人が少なく趣きがあった。

そして今日楽しみにしていた興福寺に入る。お目当ては勿論「阿修羅像」、空いていたので身を伸ばし、手の届きそうな距離でじっくり拝ませてもらった。両脇に展示されている像ともども、なんともいえない気品が漂い感激しっぱなし。高校の頃、似てると言われた「仏頭」もよかったなあ。写真に撮れないのが、ホント残念だった。

ここまでで3時間が経過。でもまだ回りたいところはいっぱいある。老体(巨体?)にムチ打ち、近鉄奈良駅から2つ目の西大寺駅へ向かう。巨大な平城京跡にポツンと建つ「大極殿正殿、確かにデカい。朱雀門も遠くに霞んで見える。どんな構想か知らないが、最終的にどんな建物が復元されるのだろう。
西大寺駅に戻り、スタバに入って次のコースを検討する。天気は持つようだから、今日中に出来るだけ行こうと昼飯を我慢して西の京の「薬師寺」へ行く。
高校の時は「高田好胤師」が有名になりかけの頃で面白おかしく話をお聞きしたが、伝統は続いているようで若い僧が修学旅行生相手に飽きさせない話をしていてしばし聞き惚れた。先日BSで紹介されていたが、高田師は薬師寺再建に大変な努力をされ、マスコミへの出演や写経等等で資金を調達し今の薬師寺を再建された由。五重の東塔は現在修復中だったが、金堂の薬師三尊像、特に月光菩薩が良かったなあ。全体にキンピカの感はあるが、一番奥まったところにある「大唐西域壁画殿」にある平山郁夫画伯の壁画が大迫力で素晴らしかった。
近鉄奈良駅に戻ったのは二時半を回っていた。駅近くの蕎麦屋文楽」で「ざるそばセット」の遅めの昼飯。805円の割には良かったなあ。さすが喰い倒れに近い土地柄だけある。食べ終わって今日のシメ「猿沢の池」へ寄ってみる。廻りにいろいろ建物が立ち、興福寺五重塔の構図を撮るのも大変だ。
晩飯は、雨が降るのはわかっていたので途中で「柿の葉寿司」を買い部屋で済ます。しかし今日はよく歩いたなあ。
予報が変わり、今晩からの雨はあがって明日は好天のようだ。もう一晩ここに泊まるのは決定済み。さあどうするか、今晩ゆっくり考えよう。