真央ちゃん、笑って終われ

ソチ五輪のフィギュア女子シングルのショートプログラム、眠い目をこすりながらずっと見ていた。
第3グループからメダル候補が出てくる。
キム・ヨナ、大した技ではないと思うのだがミスなくまとめ74点台の高得点。気性が激しそうな彼女は好きではない。この大会、誰が優勝してもいいけど彼女だけには取らせたくないなあ。リプニツカヤは正確無比な演技だったがジャンプでミスが出た。
いよいよ日本選手の登場。トップの村上さん、絶好調といっていたけどコンビネーションが決まらない。鈴木さんも然り、ふたりとも演技する前から表情が硬い。何回も大舞台を踏んでいる彼女らにしてもコチコチに緊張するんだから、私がピアノ発表会でアガるのも無理は無い(ただし、次元が違いすぎる)。
4時をかなり回って、30人のオオトリの真央ちゃんが登場するが、顔がバリバリに固まっている。前の二人の負の連鎖を引きずらなければいいがと願っていたが、最初の3アクセルで転倒、しかもあろうことか途中のコンビネーションも回れない。終わりの頃は自分でも何をしてるか分からなかったのではなかろうか。得点発表の時など、気の毒で正直まともに見ていられなかった。
思い返せば、年齢制限で出場がかなわなかった15歳のトリノ大会。荒川さんが優勝したけれど、あのときの真央ちゃんなら優勝できたのではなかろうか。バンクーバーを挟んだそれからの8年間、日本のフィギュア界を十分背負ってきてくれた。もう十分だよ、真央ちゃん。最後はなんの気負いもなく自分のためだけに演技して欲しい。
頑張れ、真央ちゃん