高級ウィスキー

起き掛けは雨もなく、遠く山の稜線もはっきりしていたので予報が外れたかなと思いきや、そのうち雨・風とも強くなり今日も寒い一日となった。

夕方ピアノレッスンの帰り、ビールが切れていたのでスーパーに寄ってちょっとお買いもの。毎度ご用達の「金麦」を手にしたあと、何気なくウィスキーの棚を覗いたら、ナント、あのホワイトホースが税込980円で売っているではないか。
私の中で「ホワイトホース」は高級ウィスキーの代名詞。
学生時代、中元・歳暮時期には丸ビルの明治屋でアルバイトしていたが、その頃もっとも出た詰め合わせのウィスキーが「ホワイトホース」と「ジョニ赤」、当時(昭和40年代半ば)で5千円以上だったと思う。もっと高級な詰め合わせが1万円はした「ジョニ黒」か「オールドパー」だった。
専攻科の遠洋航海(昭和47年)で、学生寮の部屋やクラブへの土産に買ってきたのも「ホワイトホース」で、後輩たちに「頭が高い、大事に飲め」とエラそうに渡したものだ。外地の免税店でも2千円くらいはしたと思うので、やっぱり高級酒だった。
平成の時代になり、あちこちに酒のディスカウントショップが出始めた頃からウィスキーも一気に安くなってきた。それにしても、あのホワイトホースが昔のサントリーレッド並みになるなんて思いもよらなかった。今晩、久々に飲んでみたが、やっぱりチビリチビリ舐めるように飲んでいた時の方が旨かった。
ヤマイも酒も「気から」のようである。