晩飯には鹿肉のシチュー。二日目も同じだったが味付けが異なり、こちらの方が旨かった。
部屋は二人部屋のシングルユース。天窓があり、今日は目が覚めたら三日月が見えた。
この宿、あの田中陽希が百名山の幌尻岳に登る途中、一晩泊まっているとのこと。長身で、痩せているようで筋肉ムキムキだったらしい。9時前、チェックアウトする。
サラブレッド銀座を奥へ奥へと走り、20分ほどで「太陽の森ディマシオ美術館」に到着。フランスの幻想画家「ジェラール・ディマシオ」の絵が多数納められている。
そして彼の世界最大の油彩画がこれだ。
9m×27m。四面それぞれにガラスがはめ込まれ、見た目の奥行きがハンパでない。10時から光が点滅するショーもあり、しばし見とれてしまった。
ここは廃校となった小学校とのことだが、円柱様式などモダンなつくりである。ディマシオのほか、鑑定団によく出てくる「ラリック」のガラス工芸品も多数展示されている。
室内プール跡はガラス美術館となっていて、ラリックのほか日本人作家の作品も展示されていて見応えがある。そのほか屋外にもオブジェや恐竜などの作品があり、入館料1,100円で十分元が取れる美術館である。
平取の義経神社へ行く。奥州平泉で敗れた義経一行がここまで逃げ延びたという伝説のある地だ。資料館にいろいろ面白いものがあると聞いて期待してたのだが、残念ながら本日休館。ついてない、、、
平取市街から北へ少し行った「二風谷アイヌ文化博物館」へ行く。アイヌ出身の国会議員だった萱野茂氏の収集品が中心とのこと。
ここにはコタンがあって、道内でも独特の文化を形成していたらしい。もうお昼近く。今日は奮発して平取牛でも食べるかと市街の「くろべこ」という店へ行くと「定休日」の看板が、、、。やっぱり、ワタシには高級ランチは似合わないようだ。
同じ国道237号線沿いの「ダイニングカフェ アイルーチェ」で「黒の豚丼(1,200円)」を食べたが、なかなかどうして結構なお味でした。
平取から道道59号線で千歳方面に向かうが、昨年の地震の震源地である厚真町に近づくにつれ工事個所が多くなった。この付近は新聞をにぎわせた地滑りが多数はっせいしたところ。道路から離れているところはそのままとなっており、地震のすさまじさがうかがえた。
道の駅「千歳サーモンパーク」にある「インディアン水車」を観に行く。簗場よろしく川を遮断して上ってくるサケの通路を一か所とし、水車の袋かごで掬い取るものだ。今が最盛期なのだろう、面白いようにサケが捕られていく。
サケがたまるとタモで掬い、すぐオスメスに選別され、人工授精の場所へ運ばれるようだ。このあと淡水魚主体の「水族館」を見学し、16時半、安平町追分にあるとほ宿に入った。宿主は酒が好きそう、今晩は遅くなりそうである。