2022秋 北海道旅(六日目)

価値、有りや無しや

まだ薄暗い5時半、道駅「ウトロ湖」を出発し、20分ほどで苫小牧漁港にある「マルトマ食堂」に到着する。5時開店だが、もう30人ほどの列ができている。ここはガイド本に必ず載っている人気店、今まで2回トライしたが長蛇の列に恐れをなし逃げ出した経緯がある。今日は何時間でも並ぶ覚悟でやってきた。漁港で働く漁協職員を優先してるので、列はなかなか短くならない。ようやく入店したのは7時25分、結構風が冷たい中を実に1時間40分も並ばされた。

初めは名物ホッキカレーだけ食べるつもりだったが、これだけ待たされてたった一品じゃあ勿体ない。カレーのご飯を半分(値段は一緒)にしてもらい、人気の「マルトマ丼」も戴く。カレーはホッキ貝がザックザク、ご飯半分でも結構な量だったが前菜としてペロッと戴いた。続いてマルトマ丼の登場だ。器は可愛いがマグロ、ホッキ、チョビット生ウニ、筋子イクラではない)、甘えびが10匹ど、てんこ盛りである。今日も昼飯抜きで良さそうだ。

食べ終わって店を出たのが7時55分。値段はカレー1,200円、丼1,500円、ネットで見たのとそれぞれ500円も値上がりしていてびっくりだ。確かに美味しかったが、眠い目をこすって出かけ寒い中を長時間並んで食べた今日の朝飯、果たして価値は有りや無しや、、、

苫小牧から一時間ちょっと走って平取町の「義経神社」を再訪する。休館だった資料館が目当てだったが、義経渡来の全国各地の口伝をまとめたポスターばかりで「物的証拠」はなく、ちょっとガッカリ。

続いて、こちらも二回目の訪問となる「ディマシオ美術館」へ行く。

ディマシオの幻想的でエロティックな絵画とルネ・ラリックのガラス工芸品に改めて圧倒された。

新冠町に出て「サラブレッド銀座駐車公園」に寄る。この景色、いつもながら「ザ・ホッカイドウ」を感じさせてくれてサイコーだ。

時間もあったので、様似の蝦夷三官寺の一つである「等樹院」に行ってみたが、由書も説明文も何もなく、タダのお寺だった。

今晩は浦河町のゲストハウスに泊まる。明日は山越えで襟裳岬を越え、帯広に出る予定だ。