佐渡ツーリング初日(6月11日)

気分が高揚して今朝は4時前に起床。準備を確認し、5時ちょうどにマンションを出発した。
フェリー「おおさど丸」は06時ジャストに新潟を出港、朱鷺メッセや角田山にしばしの別れをつげる。

08時30分定刻に両津港接岸。

最初に向かったのは、両津港から10分ほどの羽吉の大クワ。国の天然記念物なのだが、手入れが全然なされておらず、周りの雑草も生い茂り折角の巨木が台無し。昭島支部の皆様から怒られそうだ。




海岸沿いの45号線を北上し、40分ほどで二ツ亀に到着。夏は海水浴で賑わうところで上から覗いても水の透明度がすばらしい。




ちょっと走って大野亀に到着。どこもかしこもカンゾウの黄色い花が咲き乱れ、すばらしい景観である。平日にもかかわらず、観光客でいっぱいだった。

大野亀から45号線を南に下るが、道が細く対向車が来るとバイクでも大変で、しばらくは外海府の奇岩が続く景色を見る余裕はなかった。この道、ワインロードというよりもドブロクロードがふさわしい。

大野亀から40数キロを1時間以上かかって尖閣湾の姫津に到着。船底がアクリル板になっている海中透視船に乗船するが、団体客のハザマで乗客は私一人。肝心の魚もあまり見えずガイドのオバチャマもやりにくそうだったが、親切にいろいろ説明してくれた。

下船後、船着き場の上のレストランでブリカツ丼1200円を食べる。ドンブリを持つとズシリと重いが、何のことはない、丼の瀬戸物が分厚いだけだった。「天然」との小旗がたっているが、ワタシャ、とんかつ太郎のたれかつ丼の方がいいな。

相川の佐渡金山にも行ってみた。大学2年のとき、新潟に遊びに来た先輩と一緒に見学して以来だから42年ぶりである。施設は大そうりっぱになったなあ。当時、気付かなかった手掘り跡「道遊の割戸」には感心した。




しばらく走って真野の「妙宣寺」を見学。順徳上皇佐渡にわたり、後に日蓮の弟子となった日得上人が開山したもので(ガイドブックのまま)、五重塔が有名だ。

3時過ぎに今晩の宿である「佐和田温泉湯元入海」に到着。
暑い中を走ったので体はベトベト、早速一風呂浴びる。ここの温泉は真っ黒くぬるめだが,肌にまとわりつくような感じがして汗が噴き出る。床が畳風なのも趣があった。

ここの社長で大学の1年先輩であるS氏も挨拶に来てくれた。定置網はやめて、今はこの旅館と水産物加工兼直売場、割烹と手広くやっているとのこと。県の大学OB会長でもある。コチトラ、手ぶらで来たのに、部屋は1ランク上にしてくれ、県内ではここしか作ってないというフグの卵巣の粕漬けをお土産にいただいて恐縮しきりである。

6時半から部屋で待望の夕食。
さすが海のそばの旅館だけのことはある。刺身だけで何種類あるだろう、ふぐ刺し、イカ刺し、盛り合わせのアジ、メダイ、サザエ、アワビ。サラダにはサーモンにカニの棒肉、揚げ物はオコゼ、煮物はハチメ(メバル)、焼き魚はタイ、珍味は甘海老やフグの卵巣の粕漬け、モズクの酢の物,さらに茹で本ズワイやサザエの壺焼きもあり,さらにさらに好物の茶碗蒸しまで付いている。正しく魚のオンパレード、地酒の冷酒も旨かった。

天気にも恵まれ,満足しきったツーリング初日だった。