今日は元旦

明けましておめでとうございます
予報が外れ,雪もなく時折陽がさす穏やかな新年を迎えた。ベランダからマンション越しに初日の出も拝むことが出来た。







年末年始の思い出といえば,やはり食べ物である。
晦日の夜は必ずすき焼きだった。五時過ぎになると伊達巻や蒲鉾・キントンなどで小腹を満たし,紅白歌合戦を聞きながら(テレビのない時代)父の帰りを待っていた。父は帰ってくると鍋奉行よろしく台所からホースで引いたガスコンロの上のフライパンに肉をジュウジュウ焼き,やかんの水を加えながら砂糖・醤油で味をつけていく。母が作った貝柱で出汁を取り,小さく切った里芋やくわい,こんにゃくなどを煮た「のっぺ汁」,おろし大根にイカと人参の細切りが入った「ナマス」,大豆を薄口の酢醤油に浸した「酢豆」,切り干大根などが食卓に並んだ。小ぶりの甕に「数の子」も大事そうにしまってあったなぁ。

雑煮は,すき焼きの残りも加え,豚肉,大根,人参,油揚げなどが入った具沢山のもので,焼いた切り餅を煮込むからドロドロになって器に何個入っているかわからないようなものであったが,本当にうまかった。雑煮と一緒にお汁粉,キナコモチも食べた。正月の朝は,母の問いに布団の中から姉達とともに「雑煮○個,キナコ○個,アンコで○個」などと大声で応えたものである。みんな十個以上は食べてた記憶がある。

昨日の大晦日は姉宅にお邪魔し,すき焼きをご馳走になってきた。やはり「のっぺ汁」「切り干大根」などが並んでいた。今朝も雑煮とお汁粉をご馳走になってきた。

娘夫婦が送ってくれた豪華なお節を肴に一杯やっている。みんなが健康で,平穏な一年になることを祈るばかりである。