野菜とバトル

朝は小雨が残ったが、比較的穏やかな天候の大晦日である。
昨日お節を作っていたら醤油が切れ、砂糖も残り少なくなっていた。9時を待って近くのスーパーに行くと、商品の値引きが目立つ。そのため買う予定もなかったけど、安さに引かれついつい余計なものまで買ってしまった。
部屋に戻り、「のっぺ汁」作りを始める。先ずはギンナンの薄皮剥き。いつもは缶詰か瓶詰なのに、今年は安かったので薄皮付きのものにしたのが間違いのもと。一度炒ったのだが、まだ剥けない。二度目に炒ったら何個か焦げ付いてしまった。むかし大晦日の手伝いはこの薄皮剥きだったことを思い出しながら、ようやく終わる。あとはサトイモクワイ、ニンジン、こんにゃく、タケノコ、長ネギを刻み、さっき安売りで買ってきたユリ根を分ける。これで午前の部は終了だ。
昼は、年越しそばを食べる。いつも箱買いするナンバーワンそばに比べ、小嶋屋総本店の布のり入りはノド越しがよく旨い。
午後はいよいよのっぺの味付け。出汁は干しシイタケと干し貝柱の戻し汁、娘に勧められ横浜で買った「久世福の万能だし」の三種類、味付けは醤油のみで、何とかそれなりの「のっぺ汁」が完成した。あとは大晦日の定番「すき焼き」の野菜を刻み、ようやく野菜とのバトルを終了する。
毎年思うのだが、「いつもの味」の再現は素人には難しく毎回「創作」となるのが私の料理だ。でもこの「作る気持ち」が大事なんだと思っている。
さあ本年もあと数時間、どうぞ良い年をお迎えください。
今年はお世話になりました。そして来年もよろしくお願いします、、、