私の趣味2(バイク)

今からおよそ10年前,趣味がまるでないことに気がついた。別に仕事人間というわけではなかったが,余暇を楽しむようなものが何もない。これではいかんだろう,何か趣味を持たねば,と考え,ふと思いついたのがバイクである。漠然とではあるが,アメリカンタイプの大型バイクに乗りたいとの夢は昔から持っていた。

バイクに乗るには先ず二輪の免許が必要である。仕事帰りに途中の駅で降り教習所に通いだしたが,バイクを習っているのは髪を染めピアスをつけたアンちゃん,ネエちゃんばかりで何とも居心地が悪かった。このときは普通自動二輪をとるにとどめ,早速中古のヤマハDS(450cc)を手に入れ気分良く乗り回していた。

そして2008年。定年後にはハーレーでツーリングする夢は捨てがたく,大型自動二輪取得のため再び教習所に通いだした。前回もそうであったが教習科目の中で「一本橋」が大の苦手で教習では早々に落車してばかりで先生もなかなか丸をくれなかった。補習をうけること数度,最後には「ダメモトで一度試験を受けてみますか」と先生もしゃじを投げ,お情けで卒業試験を受けることになった。一本橋は規定時間よりもはるかに速くなったものの奇跡的に落車せず,合格ラインぎりぎりの70点で見事免許を取得することができた。

そして免許証を書き換えるより早く念願のハーレーを買いに行った。
余談ながら,私に刺激を受けたのか娘もバイクに興味を持ち,同じ教習所では私よりはるかに優秀な成績で大型免許まで一気に取得し,新古のアメリカンバイクを購入して今も乗り回している。

新潟では12月から翌3月までは雪で走れず,バイクも冬眠させざるを得ない。
今日は姉宅に駐輪させてもらっている愛車のエンジンを久々にかけてきた。向かって右隣は私よりはるかに早くハーレーのオーナーとなった姪っ子のバイクである。
二台のバイクは春を待つ「ミヨちゃん」の心境だろう。