2023秋 北海道・東北放浪記(22日目)

立馬がいない

7時ちょっと前、道駅「きこない」出発。約40分ほどで七重浜のフェリー乗場に着いたが、手続き開始は8時からで少々待たされた。9時から乗船開始、手作り感満載の軽キャンなどのキャンピングカー、乗用車でかなりいっぱいだ。

定刻の9時半出港、隣に接岸してた双胴型の大型カーフェリーがカッコいい。まもなく特徴ある駒ケ岳の山容が見えてきた。

今日の風景はワタシでも新鮮に映る。マルハでサケマスを担当してる頃幾度となく出入港を繰り返した函館港だが、じっくりと風景を眺めてた記憶が全くない。出港時は部屋の整理をしたあと函館での忙しさと毎晩の飲み疲れでバタンキュー、入港時は接岸後の独航船周りの準備で港を眺めることはなかった。

11時ちょうど、大間に接岸。上陸してまっすぐ向かったのは「おおま温泉保養センター」だ。斜里で知り合った福島の年金ライダーから、数量に限りはあるが他店より大分安い大間産マグロ丼があると教えられた。メニュー写真の端に「本日のおすすめ」として「マグロ丼」1,500円があり、自販機で食券を購入。でてきた丼の上にはホンマグロの中トロと赤みが12~13切れ乗っている。早速ほおばると、生マグロ特有のネットリした感触が堪らない。どれくらいの大きさのホンマグロかはわからないが、脂も十分のっている。大間にはマグロ丼出す店が多いが、価格は3千円台と聞いているから半額だ。食べ終わり、オネエチャンに「これ、本マグロですよね?」と念を押す。や~旨かった、ゴチソウサマデシタ。

大間から今晩の宿と決めた道駅「よこはま」までは、海峡沿いに東進して尻屋崎、その途中で右折して恐山、むつ湾沿い南下して仏が浦、を経由する3コースがある。しかし今日の青空の下で映えるのはきっと「尻屋崎の寒立馬」に間違いなかろうヨ。右は大間側から見た北海道だ。

1時間ほど走って西ゲートから燈台を目指す。が、馬が全然見当たらない。以前来たときは海沿いやら丘の上やら、道路にも「寒立馬」が闊歩してたのに、、、 三連休の疲れでどっか保養にでも出かけたのか、放牧は終わってしまったのか。「寒立馬」なんだから寒くなるこれから立ってなくてどうすんだとボヤいても仕方ない、燈台とのツーショットを撮って終わりにする。

14時過ぎ、道駅「よこはま」に到着。従来の駅の反対側に、新設のトイレしかない新しいのが出来つつあり、ガラ空きなのでこちらで泊することにする。明日は青森市内を経由して津軽十三湖を廻るつもりだ。