2023秋 北海道・東北放浪記(21日目)

忘れ物は美味じゃった

朝起きると車が濡れており、日中もときどきパラっと雨が降ってきた。でも気温は高めで暖かな一日だった。

7時半、始動。8時過ぎ、函館市元町の駐車場に車を入れ付近を散歩する。見下ろす函館の町と丘の上に建つ「旧函館区公会堂」。今は改修されて観光の目玉になっているが、昭和50年頃は薄汚れた感じの建物で出漁前の船団漁撈長・局長会議に使ったことがあったっけ。公園の下に「ペリー広場」なるものあり、「ペリー提督の銅像」が立ってるなんて知らなんだ。

元町の坂を下りた、元日本銀行函館支店の「函館市北方民俗資料館」を見学。入館料はJAF会員の割引なく、300円。

1階と2階があるが網走の道立北方民族博物館を観てるせいか、展示内容も量も大したものはなく少々ガッカリした。

函館から海岸線の国道228号線を1時間ほど西進し、知内町に到着。11時の開店を待ち、「かき小屋」でランチする。春きたときは従業員慰労のための臨時休業で残念な思いをしただけに、満を持しての来店である。

メニューは大分絞られていて、今日は「カキフライ定食(ご飯大盛)」900円と「蒸しガき5ケ」千円を食べる。唯一テイクアウトできる「カキ弁当」も買いたかったが、冷凍食品だったため諦めた。超ミニ・ミニ中華鍋の容器に、醤油、タルタル、ゴマダレ、バジルソースなど薬味が付いている。牡蠣は決して大きくはないが、結構ハラいっぱいになる。これで心置きなく青森へ渡れるゾ。春の忘れ物は美味しかった。

知内から30分ほど走って福島町の「青函トンネル記念館」を見学する。安心安全な海峡通過を目指し、将来を見越して新幹線仕様で作られた世界最長の海底トンネルだ。実行に拍車がかかったとされる1953年千四百人以上が亡くなった青函連絡船「洞爺丸遭難事故」」は、まだ4歳で直接は覚えてないが、小・中学校で機会あるごとに聞かされ記憶に残っている。記録映画も観た。採掘にあたり、先々の地層・状態を確認しながら新工法を開発しながらの難工事、感心させられることが多かった。

戻る途中にある知内町「こもれび温泉」、ネットで営業中とあったのに休業日の看板が、、、仕方なく晩飯の買い物をして、14時半、今晩泊する道駅「みそぎの里きこない」に到着。

明日は7時にここを出発、9時30分函館出港のフェリーで大間に渡る。斜里で知り合った年金ライダーが教えてくれた大間の「マグロ丼」を期待しているが、、、