2023秋 北海道・東北放浪記(6日目)

花も鳥もいない

昨夜23時頃トイレで起きたら空は満天の星、寒さを忘れしばし見入ってしまった。

5時半起床。今日は薄い雲がかかっているがまあまあの天気だ。晩飯の残りのジンギスカンに、モヤシと長ネギ、うどん一玉を入れて煮込み、朝飯を済ます。朝食後、時間調整で車を水拭きし、9時前キャンプ場を後にする。利尻方面は雲が多そうなので内陸の国道40号線を南下する。雲は段々厚くなり、豊富町手前でポツポツきたが、すぐに止む。

豊富を右折しサロベツ湿原センターに寄るが、ススキのオンパレードでわずかにコガネキクだけヒッソリと咲いていた。向こうにはオトンルイ風力発電所が見え、利尻富士はやっぱり雲に覆われている。もうすっかり晩秋の装いだ。

11時半、ツーリング本で「ボリューム満点、種類豊富」とある遠別町のレストラン「メルヘン」でランチ。メニュー写真では鉄板からあふれんばかりのボリュームに魅了され、「ガーリックチキンソテー定食」1,650円を注文。チカラのないコンソメスープのあと、鉄板に可愛く載ってるチキンを見てガックリ。現実は厳しかったが、旨かった。

遠別町から道道119号線で国道40号線に抜け、音威子府近くの「北海道命名の地」を再訪(三度目)する。国道から入る道は相変わらず未舗装の砂利道、最初バイクで冷や汗をかきながら下りたことを思い出す。松浦武四郎がこの地でアイヌの酋長から地名の謂れを聞き、新政府に対して「北加井道」を進言し「北海道」が生まれた。金沢から車で一人旅のヘンなオッサンと遭遇、今回は100日の予定で訪れた地で石を拾い飾るのが趣味という。

美深町に入り、「天塩川温泉」に入る。入湯料500円、キャンプ場も併設している。無色無臭の源泉は9℃の鉱泉で、42℃に温めているという。

この時点で燃料計の目盛りは460㎞余を走って2/8、名寄まであと40㎞程ある。安いモダGSまで大丈夫とタカをくくり走り出すと、すぐに目盛りは一つ消えてしまった。ちょっと焦ったが何とか持ち堪え、無事名寄に到着。稚内では180円/ℓ前後、今日走ってきたところも安くて176円/ℓ、ナントここは163.8円/ℓ。ヒヤヒヤしたが、走ってきた甲斐があったというものだ。

15時半、今晩の宿、道駅「なよろ」に到着。陽が短くなり、17時過ぎで本が読めない暗さである。明日以降、15時前には宿泊地に到着するよう心がけよう、、、