暑くて「旅、ヤ~メた」

27日(日)午後富士宮で解散のあと、新清水ICから高速に入り浜松へ向かう。途中寄り道しながら16時過ぎ、市内のホテルにチェックイン。夕方からGさん宅を訪問、昨年末に新潟に来てくれたY美ちゃんたちとは8ヶ月ぶりの再会だ。この日はAちゃんの13歳の誕生日。自家栽培のニンニクがたっぷり入った刺身醤油で食べたカツオ、特製タレで戴いた浜松餃子などを用意していただき、私同様、車中泊旅を楽しむGさんと話が弾む。

 

28日(月)は8時半始動、湖西市の「豊田佐吉記念館」に行く。小5の夏休みに読書感想文の宿題があり、学校から「豊田佐吉物語」を借りてきた。当時「読書」といったら、出版間もない週間少年マガジンに少年サンデー、月間の「少年」「ぼくら」など漫画本ばかリ。夏休みも終わりに近づいた時、母親にSOS。佐吉本のアラスジを書いてもらい、それに「ここが良かった、感動した」など適当に付け加えて提出したら、それがナント学校の図書館に優秀作としてしばらく張り出されたのだ。以来「豊田佐吉」にはナンカ「借り」ができたような気がしてた。

トヨタは愛知県」とばっかり思っていたら、佐吉は今の湖西市で生まれたという。入館はタダ、さすが世界のトヨタは太っ腹だ。

浜名湖が望める「展望台」へ行くが、急坂できつい、キツイ。着いたら景色を見る余裕なく、息を整えるので精いっぱいだった。遠い新潟から来館したんだから、サキチさん、これで「貸し借り無し」にしようゼ。

湖西市を北上して新城市の「長篠堰堤」へ行く。豊川を堰き止め、その水が導水路を通り下流発電所に送られるが、導水路から余った水が川側に流れ落ちるのが「余水吐」だ。以上、グーグルによる受け売りでした。日本のナイアガラと言われるだけあって、なかなかの迫力である。

このあとクネクネ道の国道257号線、153号線を走り、長野県飯田市へ。道駅「下条」の観光案内所で「天竜峡舟下り」の状況を聞くと衝撃の事実が、、、ナント渇水のため値引きして運行、ただし出帆したあとにぐるっと回って出発地にまた戻ってくるというではないか。これでは「舟下り」でなくて「舟出戻り」だろう。もう一つのコースがあるが、「船底スリスリ」を気にして走るのなんて興味なく出直すことにした。

この夜は道駅「南信州とよおかマルシェ」で車中泊。陽が落ちて風は涼しくなったが、路面のアスファルトが冷えずに気温は高く、寝付くまでに苦労する。

 

明けて今日は29日(火)、8時過ぎに始動し村歌舞伎で名高い「大鹿村」へ向かう。国道153号線から県道59号線に入った途端、道幅は一気にせばまりクネクネ度も増してきた。しかもこんな細い道にダンプが引切り無しで走っている。あとでわかったが、大鹿村には川じゃり採取箇所がかなりあり、ダンプの搬出は必須であるらしい。しかしダンプの運ちゃんは非常に親切で、ちょっと広い道に出ると端に寄って後続車を先に行かせる。これって条例かなんかで決められているのか、往復の道中に何度も経験した。朝早く、道駅「大鹿村」もまだ開いておらず、観光資料だけもらってきた。

また153号線に戻り駒ケ根市に向かうが、東側は晴れてるのに西側千畳敷方面の山々はガスに覆われて頂上付近は全然拝めず、カールのお花畑もあきらめざるを得なかった。

このあと浜松のGさんイチオシの高遠温泉「さくらの湯」へ。ツーリング本では10時オープンと書いてあったので、一番風呂を目指し10時10分には到着。ところが駐車場はガラガラ、入り口の張り紙を見ると「12時オープン」となっているではないか。これにはガックリだ。何か、ここまでついてない旅も珍しく、ましてやこの暑さでどっか観て回る気力もない。今回の旅はここで切り揚げることを決断する。

あとは松本、安曇野をかすめて道駅で適当に休みながら国道を北上、新潟県に入って糸魚川から高速の北陸道に乘り、17時半、我が家に到着した。

予報を見れば、今週も新潟は連日35℃付近の最高気温となっている。涼しくなるのはいつになるのかな? それまではユックリ体力温存を図りましょう、、、