2023春 北海道気まま旅(26日目) お~サブー

久しぶりのベッドでの就寝。目覚ましをかけ6時までグッスリと目論んだが、4時過ぎには目が覚めた。車中泊の習慣、実に恐ろしや、、、

8時半チェックアウト。小雨が続く中、向かったのは網走市内の「モロヨ貝塚館」。入館料はJAF会員一割引で270円。オープン間もないこの時間、客はワタシ一人。入館すると学芸員のオバチャマが順路に従いずっと付き添って説明してくれた。

ここは7~8世紀、網走川のほとりで暮らした「モヨロ人」の集落跡。貝塚と一緒に独特の墓地、土器や骨を加工した生活用具などが出土している。根室からオホーツク沿岸、樺太・千島・カムチャッカにかけては「オホーツク人」と言われる独特の生活圏があったとか。タップリ40分ほど熱心な解説を受け、大マンゾクして退館する。

外に出ると涼しい、というより寒い。今日の最高気温は昨日の半分10℃、トレーナーを一枚をあわてて着込む。この寒さの中を車中で震えて過ごすのも情けなく、実は昨夜のうちに今晩北見のホテルを予約しておいた。

11時過ぎ、北見市内の「薄荷記念館」に寄る。1910年代から1958年まで営んだホクレン薄荷会社事務所の建物だ。ハッカは栄西が中国から持ちかえったものと言われ、以後岡山・三備地方で栽培されていたようだ。北海道には自生のものもあったようだが、岡山出身の屯田兵が道内に持ち込み発展していったよし。

戦前には世界生産量の90%を独占して大儲けし、戦後は貴重な外貨獲得に貢献した産業だったが、今では観光用に契約農家で小規模に栽培、隣の蒸留所で製品化しているのみとか。

まだ小雨が降り続く中、溜まった洗濯物をコインランドリーに持っていき時間をつぶす。

13時半、回転ずしの「トリトン」へ行くが30分待ちといわれたため、隣の「かつ徳」で「鯵カツ&ロースカツ」定食1,694円を食べる。ご飯・味噌汁・キャベツは食べ放題、それぞれ「たった一回」だけオカワリした。

14時過ぎ、北見駅前のホテルにチェックイン。「じゃらんポイント」は使ったが、昨日のところは素泊り3,500円、今日は3,000円である。

明日は動きが無駄になるが、「モロヨ貝塚館」のオバチャマが教えてくれたクリンソウ咲く津別町の森を散策し、サロマ湖方面に戻る予定である。