春のロングツーリング(二十四日目) 現存十二天守、まわったド〜

今にも落っこちそうな低い雲が広がっている。チェックアウト前に、すぐ近くの「福山城」を見に行った。城は福山駅の真ん前、「駅前旅館」はフツーだが「駅前お城」は珍しい。しかしその堂々とした姿に圧倒される感じだ。午前中の降雨確率が高いので、遅めの09時出発。
岡山県山陽道の宿場町「矢掛宿」へ行く。町並みはさほどではないが、「本陣石井家」を見学する。蔵数や賄の規模、さすが本陣
だけのことはある。ここから国道を走り、高梁市の「備中松山城」へ行く。現存十二天守で、これが最後のお城。しかし唯一の山城とあって、正直キツカッタ。5合目まではバイクで、そこからシャトルバス(400円)で8合目へ。このあと急坂、石段が700m続く。どっこかの「奥の院」と同様で「あと300m」が長いの、ナンノ。膝が笑い転げて死にそうになった。ここまで高いと資材運びも大変だし、籠城戦をやられたらイチコロのような気がするがどうなんだろう。高梁市から国道180号線をまっすぐ南へ走れば倉敷だが、その前に「田園風景に五重塔」のこの景色が見たくて寄り道する。備中国分寺五重塔、テレビでよく出てくるし火野さんもここを走ってたと思う。
倉敷市の美観地区へ。歩いてるのは修学旅行生と第三国人のオンパレード、堀の界隈だけ小走りに見て早々に切揚げた。時刻は14時を回っている。岡山へ向かう途中、「ザめしや」の看板に吸い寄せられて昼飯タイム。オカズ類などは自分でお盆に載せて席へ、あとで店員さんが来てレシートを置いていくシステムだ。ご飯大盛で1,011円とリーズナブルだった。
「岡山後楽園」へ行く。二万数千坪の広さに、手入れの行き届いた芝生と庭園、茅葺屋根の家に湧き水の池に泳ぐ鯉、見事と言うほかない。全体は観れないが、隣の岡山城絶景である。松山城で今日は目一杯、登城は勘弁してもらう。
16時半、岡山市北区苫田温泉の宿にチェックイン。早速ガラガラの露天風呂に一人でのうのうと浸かり、足の疲れをとる。
明日は佐用町、武蔵の故郷を訪ね、早めに姫路に入って城内を見たいと思っている。