入院物語 ①  突然の発症

先月15日、横浜の娘宅。
みんなが出かけている間に当日のブログを書き上げ横になっていたところ、左目視野の右下付近に黒いモヤのようなものがかかった。なんじゃこりゃ、と思うのもつかの間、黒いモヤは段々広がってくる。直感的に「網膜剥離」を考えた。
昨年の秋くらいから左目に飛蚊の症状はあったがそう気にするほどではなく、年が明けてもひどくなったとは思っていなかった。11年秋に右目の網膜剥離の時は、飛蚊症に加えグニュグニュした雲のようなモノが急に視野全体に広がったため、あわてて眼科に行った記憶がある。今回はそんな兆候はなかったもののもうすぐツーリングシーズンが始まることから、横浜から戻ったら眼科に行こうと決めていた。
夕飯を食べ終わったころには視野の6割程度まで暗闇が広がった。目の病気は緊急を要するし横浜での受診も考えたがやはり新潟で受けることを決め、娘に状況を説明し翌16日に新幹線で帰ることを告げる。この夜もSちゃん、Mちゃんと寝るが、早めに寝室にはいってすぐ灯りをを消し、二人には目をつぶっての「ももたろう」と「ジイジ一代記」のお話で我慢してもらった。
16日朝。一晩ゆっくり休んだせいか、暗闇は2〜3割程度と状態は良くなっている。この程度なら何とか車の運転もできそうなのでその旨を娘に話すと「事故起こしたらどうするの? そんなことしたら二度と孫には会わせないからね」と脅され、予定通り新幹線で帰ることにした。この日は全国的に好天で、トンネルを抜け新潟に入っても山容の絶景を見せてくれた。両目で見る景色もこれで最後かと一抹の不安はあったが、片目になっても死ぬわけじゃなしと開き直ってる自分もいた。
朝は調子よかったのに、車内ではまた段々と視野が狭まってきて新潟に着いたときは視界の8割は見えなくなっていて、改めて娘の忠告に感謝する。いつも車なので昼過ぎに到着した新潟駅は久しぶり。エキナカも大分変り、以前の土産物店がラーメン屋「しゃがら」に替わってた。昼飯はまだだし明日の診察如何では食事制限があるやもしれず、迷わず店内に飛び込み「チャーシューメン」880円を食べる。
スターマインのチャーシューに満足し、これで翌日の診察に対する覚悟もできた、、、(つづく)