北海道ツーリング 2016秋 (十四日目) すごい爪痕

晴れてたら侍浜の景色を楽しめただろうに、6時前に起きたらまだ音を立てて雨が降っている。ネットで雨雲の動きをチェックしてみると、岩手沿岸北部のこの辺りは午前中ずっと降るようで南側ほど早く上がるようだ。
7時から朝飯。焙烙の中はちっちゃなイカのゴロ煮、値段なりの朝飯だったがしっかりご飯はお代わりをした。
ギリギリまで粘ったが雨脚は変わらず、9時半、雨の中を走り出す。計画では海女ちゃんの小袖海岸、北山崎や鵜の巣断崖などに寄るつもりだったが、この雨と視界不良の中では見えるものも見えず、とにかく南に向けて走り続ける。
宮古に近づいた11時過ぎ、雨も止んだので「浄土ヶ浜」に寄ってみた。
海峡を渡り「仏が浦」「恐山」と見てきたので、これで「ほとけ三景」を廻ったことになる。
宮古以南になると入江付近では更地が増え、工事車両が俄然多くなってきた。このあとも沿岸を通る国道45号線を南下していくが、海岸から上りの坂の途中には「ここまで津波水没区間」、逆にくだりになると「ここから津波水没区間」とかなり大きな標識がかかっている。海面からかなりの高さがあり、「えっ? ここまで?」と驚かされる。大きな被害を受けた山田湾の大槌などでは、見上げんばかりの防潮堤の工事が行われていた。
14時半頃、陸前高田に到着。高田松原の元の道の駅付近に行きたかったのだが国道から道はすべて通行止めで、「奇跡の一本松」もフェンス越ししか見ることができなかった。
気仙沼に入ると、散々車で走り回ったところであるながら、建物が無く道も一方通行が増えてどこを走っているか分からなくなる。魚市場の一角だけ建物は変わってないがあとはまるで違う風景だった。
16時半、猊鼻渓にある今晩の宿に到着。今回のツーリングはいよいよ明日が最終日、ここから高速を使って新潟まで約5時間だ。天気も良さそうだし、ゆっくりまったり走ろうと思っている。