北海道ツーリング 2015 秋 (十一日目〜最終日) 天が味方した

9月11日(金)
昨夜の様子から今日は絶対雨と覚悟しカッパ類を準備してたのだが、カーテンを開ければ雨もなく青空ものぞかせているではないか。これはラッキー、今回の北海道ツーリングを楽しく終えることが出来そうだ。朝飯後仕度を好天用に切り替え、9時過ぎ、同部屋の二人と記念写真を撮って宿を出発する。
風はまだ強く慎重に走る。国道237号線を南下し、占冠の道の駅で休憩。時間もあるので、この先も国道274号線を走り夕張市に向かう。

二年前に行った「幸福の黄色いハンカチ」ロケ地跡から少し行くと今日の目的地「キネマ街道」に着いた。ざっと見渡しても観光客は私一人、お陰でノンビリ散策できた。商店街アチコチに昔懐かしい映画のペンキ画が掛かっている。もうちょっと大きいと見栄えがするのにと思いながら観ていた。全体に良く出来ていたが「太陽がいっぱい」のアラン・ドロンだけはジャニーズ系で笑ってしまった。

ちょっと北側にある「石炭博物館」を観ようと思ったが、大駐車場が荒れてペンペン草が生えていたので「推して知るべし」と煙突前で写真だけ撮る。ガイド本で隣の「花畑牧場希望の丘店」でホエー豚の豚丼でも食べようと寄ったが、今年はレストランはやっていないという。仕方ないので「バニラ・メロンのミックスソフト」390円を食べる。南に下って道の駅「夕張メロード」に行くが、ここは完全に街中のスーパーで観光客への売りはやはり「ソフトクリーム」だ。そのため近所のレストランで「夕張あんかけ焼きそば」1100円で昼食。揚げたソバに八宝菜的あんが掛かっているが、冠の「夕張」の意味がわからなかった。
夕張からは高速を利用し苫小牧に向かう。
まだ時間も早いので、苫小牧の北側にある道の駅「ウトナイ湖」に入る。ここはラムサール条約湿地登録されていて250種類もの野鳥が確認されているそうだ。飛べない白鳥が数羽、羽繕いをしていたがナンカ汚らしかったなあ。レストランを兼ねた広い野鳥観察室に入り、コーヒー一杯で二時間ほど粘り、昨日のブログを書く。
途中コンビニで買い出しし、6時前に周文埠頭フェリー乗り場に到着。待合室で東北の水害のニュースを見てたが、しばらくネットしか見てなかったので画像の大変な状況に唖然とした。
積み込み作業に手間取ったのか30分遅れの8時過ぎに苫小牧を出港する。今日は最後まで一滴も降らず、最後の最後で天が味方してくれた。
次回は来年春だな。待ってろよ〜、ホッカイド〜

9月12日(土)
Jクラスで寝るところの確保は早い者勝ち、来た時の教訓でルーターが通じやすい陸側である左舷側の部屋をみるが、すでにイッパイ。やむなく右舷に回ったがこちらはナント空き空きもいいとこ、結局18人部屋を独占使用することになった。買い込んだビール、酒、ツマミ、オニギリを心置きなく広げ、夕餉の晩餐。疲れもあったのか、そのままゴロンと寝入ってしまい、パッと目が覚めたのは丑三つ時。ちょっと片付けて本格的に寝た。海上はちょっと荒れているようで、いつになくゴロゴロ揺れている。
5時過ぎに起床。残念ながら電波届かず、PCに入れた平原綾香の曲を聴きながらボンヤリ過ごす。
次の寄港地秋田に近づいた6時半過ぎ、やっとルーターが機能しネットを開いたが、東京震源震度5弱の揺れのニュースを見てビックリ。慌ててメールしたが娘たちのところなどには何事も無かったようで一安心する。
それにしても揺れるなあ。エチケット袋等の船内放送をしているところをみると気分の悪い人がでているかもしれない。
秋田を定時の9時半に出る。あとは寝てれば午後には新潟に着く。
初っ端に大雨にあたり、その後もぐずついた天気が続いてどうなることかと思ったが、今回のツーリングも何とか無事に終わりそうでホッとしている。家に着くまで最後のひと踏ん張り、十分に気をつけよう。