北海道ツーリング 2,015 秋(二日目) タタリじゃ〜

三時頃に目が覚め、洗面等を終えて下船準備を始める。
気になるのは昨晩10時頃チェックした天気予報で、ナント道南一円が雨となっているではないか。その後ルーターが圏外となり朝も、まだダメ。四時近くになってやっと通じ、チェックしたらもっとひどいことになっていて、どこを見ても雨、あめ、アメ。この時点で「雨雲の動き」をみても、どこもあまり変わらない。ならば初志貫徹、予定通り「追分ソーランライン」を走ることにする。

定刻の四時半に小樽に着岸するが乗用車の下船に手間取り、我々バイクが降りたのは5時を回ってしまった。そのまま最初の目的地「毛無山展望所」に直行する。天候は曇り。左は眼下に小樽市内を見下ろし、右は札幌方面で何とも不気味な朝焼けの美しさだ。
展望所から倶知安方面に下り、7時過ぎに岩内に到着。道の駅近くの市場に仮設されている「海鮮屋」で、バラした生たらことイクラの「二色丼1300」を食べる。値段、量、味ともリーズナブルだった。
食べ終わったらポツポツとあたってきたので、カッパを着こみ、雨用のグラブに変更、靴下の上からスーパーのポリ袋を被せて履き直し、荒天準備完了。
小一時間で弁慶岬に到着。この時点でも雨はまだポツポツ状態で、「これくらいの降りで勘弁して〜」とベンケイさんにお祈りする。が、、、
ソーランラインをそのまま南下するとほどなく道の駅「ほっとけ島牧」だが、このあたりにくるともう雨は結構な降りになってきた。ここまできたらアイ・キャン・ノット、前に進むしかなく、ほどなく昨年パンクしたモッタ海岸近くの栄村に着く。記念写真でもと思っていたが、もう雨は本降り状態。
さらに小一時間ほど走り、土砂降りのせたな町に到着。タンクも大分減ったのでここでガソリン補給がてらちょっと休ませてもらった。聞けば、この付近は雷注意報が出ていて午後から雨はもっと強くなるという。「雨雲の動き」をチェックすると、道南一帯は弱い「青」から強い「黄色」に変わっているではないか。もう自棄のヤンパチ、日焼けのナスビで、ソーランライン走破は諦めて最短で函館に向かうことにする。
「せたな」から道々42号線で八雲町に出て、そこから国道5号線で函館まで。昨年バイクをレスキューされて走ったコースとオンナジだ。イナズマは光らなかったが雨は増々強くなり、もう走るのがやっと。それでも慎重に、しんちょうに、シンチョウにバイクを走らせていくが、下から吹き上がてくる雨のシブキが目に入ってくる。
12時半過ぎ、途中で電話もできなかったけどダメもとで今晩の宿に行ってみる。函館駅をはさみ朝市と反対側にある素泊3670円の宿、おばちゃん二人がいて「それは、それは大変」と心よくチェックインさせてくれた。靴は水が入ってジャブジャブしてるし、しっかり閉めたつもりでも袖口から雨が毛細管現象で沁みてきて肘上までビッショリ。乾燥室がないので玄関に干してくれて、もう感激である。
シャワーを浴びて一息つき、昼飯を食べに外出するが既に散策する元気はなく、すぐ近くのラーメン屋に入る。可も不可もない「塩ラーメン700円」を食べ、帰りには晩飯用にコンビニでオニギリを買って帰る。
夕方のローカルテレビは今日の豪雨のことが繰り返し流れている。道内どこもかしこも雨だったようで、明日道南だけが晴れるぶん函館まで走ってきて正解のようだ。それにしてもまたもやソーランラインの走破はオアズケとなった。新潟出てくるまで全然予報されてないのに、この豪雨。これは何かのタタリ、今度来るときには新潟でお祓いでもしてくるかなぁ、、、