懐かしの函館

昨日のBS「新日本風土記」で函館をやった。番組の中でかつての北洋漁業(母船式サケマス漁業)の賑わいを紹介していた。

最盛期には16船団あったが、私が入社した昭和48年当時は10船団。1母船には1万トン級の加工母船(乗組員320〜330名)1隻と33〜34隻の独航船(乗組員25名)で構成される。5月15日の出漁に合わせ1万人強の男が集結するので、函館は一気に活気づく。特に夜の松風町、十字街、五稜郭などの賑わいは壮観であった。
岸壁で独航船の乗組員が総出で流し網を繋ぐ「網炊き」作業をするときには、キャバレーやバーのお姉ちゃん達が、大きなヤカンにジュースや冷水をサービスしながら名刺を配って歩く。出航するときも岸壁には黄色い声がコダマした。すべて懐かしの風景である。

何十回と行った函館であるが、昼は仕事、夜は飲むのに忙しくて観光はあまりしていない。来年のツーリングに道南も組んでみるかな。