合掌集落・奥飛騨温泉ツーリング(2)

10月9日(火) ナビを信じたばかりに、、、、

昨夜早く寝たせいか夜中の2時に目が覚めた。いつもならトイレに行ってガイド本などながめながらまた寝るのであるが、隣の外人さんに気を遣いじっと我慢する。そのうち腹は減ってくるし、寝たのか起きてたのか夢うつつの状態で朝を待った。




6時に村内放送が鳴ったので、丹前姿で散歩に出た。朝もやの合掌造りは幻想的だった。

7時半から朝飯。昨晩同様囲炉裏に膳が運ばれたが、シアトルさんは6時半に出発したとかで、アベックさんと三人での食事だった。美男美女のアベック、今朝は盛んに質問してくる。「これは何?」と聞かれたのが煮物の「こんにゃく」。
 
ジス イズ メイド フロム コンニャク ポテト、ライク スウィートポテト
    バット モア ビガー (私にとってイモはすべてポテトである)。
ウィ マッシュト イット、アッデド ウォター、ワン カインド オブ パウダー(灰の英語がでてこない) アンド ボイルド。アフター ゼン、イッツ ビカム ソリッド。
コンニャク イズ ロー カロリー フード。
     ソウ、ヤングレディ イーツ コンニャク フォア ダイエット。

オー、アンダースタンド と言ったが、ホントに解ってくれたか定かでない。
彼らも一ヵ月の日本旅行で、このあと京都、奈良、三田、最後に神戸の親類宅に行くとのこと。バイクを褒められ、出発時にはライダー姿の写真をせがまれた。
宿では国際親善にチョッピリ貢献したと思っているが、正直疲れたなあ。




相倉から158号線で白川郷へ行く。五箇山からみると集落規模は大きいが集中していない。こぎれいな合掌造りはほとんどが民宿を兼ねていた。歩き疲れ喫茶店でコーヒーとケーキでちょっと休憩。平日にもかかわらず観光客が多い。

白川から奥飛騨温泉郷へ向かう。先ず360号線を行くがこれが細くて急坂の多い山道。視界がよくなった峠で小休止、大分登ってきたみたいだ。
しばらく走ってからナビが指示した75号線に入るが、これがまたすごい道。一応舗装されているが道は荒れペンペン草が生えている。勿論、車にすれ違うこともなく熊が出てこないか本気に心配した。あとで地図をみたら、広くていい道があるではないか。最短コースを選んだナビをうらんでもあとの祭りだ。

もう一時をまわってお腹もすき、途中の道駅「上宝」でカレーライスの昼食をとる。肉は絶対「飛騨牛」に違いないと思っていたが、いくら探しても肉片は見つからなかった。



温泉郷の奥まったところにある「新穂高ロープウェイ」に乗って標高2100mの展望台へ上る。途中紅葉の始まっているところもあるが、見頃はこれからのようだ。展望台からの視界は悪く、期待した槍ヶ岳や焼岳、奥穂高岳はみることが出来なかった。

16時に今晩の宿「シャーレ奥穂高」にチェックイン。今晩は私と若いアベック(日本人)の二組らしい。先ずは貸切露天風呂にゆっくりつかる。無色透明で匂いもあまりしないが、湯の花が浮いているところをみれば源泉かけ流しは間違いないようだ。
6時から食事処の個室で夕食。
メインは「飛騨牛」の鉄板焼き、量も肉の柔らかさも満足できた。


イワナの刺身に、アユの塩焼き、酢の物や大根のあんかけなどどれも美味しかった。
外人さんとの食事は緊張していて味わうところまでいかず、お代わりもできなかったが今晩は一人。ノンビリ、ビールにお酒も飲み、かつ食べ、オヒツもほぼ空にしてしまった。
う〜ん、満足、マンゾク。これで今夜はゆっくり寝れるだろう。