穴熊生活

日中も気温が上がらず,寒い一日。今日一日,ゴミ捨てに何秒か外に出ただけで,あとは部屋で気ままに穴熊生活。これも年金暮らしの特権である。

昨年の震災以来,食料の備蓄には注意している。カップ麺は常に7〜8食あり,賞味期限をみながらたまに食べては補充している。
冷凍庫内は常に満杯状態で,餅も凍らせてある。もし地震が来て電気でも止まろうものなら,悪くなる前に腹におさめるために食べ過ぎで死ぬのではないかとさえ思ってしまう。

夜のBSでノルウェー海岸のフィヨルドクルーズを懐かしく観ていた。
およそ30年前,フィヨルドニシン買付の手伝いに,ベルゲンから船で数時間北にある小さな町に1カ月ほどいたことがある。海流の関係で10月のわりには暖かく毎日雨ばかり降っていたが,晴れた時の冷え込みは厳しかった。水産加工場が仕事場で,面白かったのは,従業員は朝八時前から仕事が始まり,午前10時と午後3時の休憩時間にがっちりオープンサンド(かなりのボリューム)の食事を取ること。当然昼には1時間以上の休憩がありみんな家に帰って食事してくるので,晩飯を数えれば一日5度食事をすることになる。これでノルウェー人は体格がいいんだと,ヘンに納得したものだ。それにしても当時のノルウェーの物価の高さには驚いた。
ノルウェーは福祉が充実しているが税金も高く,普通のサラリーマンでも収入の50%程度は課税されるらしい。面白話で,「爺さん,父さん,子供が溺れているとしたら誰から助けるか」と聞かれ,「体力面から,子供,爺さん,父さんの順」と答えたら笑われた。「税金を払う父さんが一番,税金を払った爺さんが二番目,税金を使う子供が最後」ということらしい。

夕方から雪で外はもう真っ白。明日も,明後日も,その次の日も雪のようだ。