2023春 北海道気まま旅(53日目) JAFのお世話に

今朝も鬱陶しい梅雨空である。気温は高くはないが湿気ムンムン、ちょっと動くと汗がにじむ。

6時半過ぎ、付近を散歩。一帯の「歴史の杜」は広大な土地に、道駅(物産館)、伊達歴史文化ミュージアム、芝生の多目的広場、野球場などが入っている。

名の通り、亘理伊達家「伊達公成」が「登別の片倉家」同様一族・家臣を率いて入植した地で、石垣や御門も造られている。賓客の宿泊所や伊達家当主が居住した「迎賓館」、明治5年に仙台地方の様式で建てられた「旧三戸部家住宅」が移築再建されている。

 

車に戻り、窓を開けるためスタートボタンを押すがエンジンが掛らない。「そんなバナナ」と繰り返すもダメ、最後はセルの「カラカラカラ」音だけとなった。自分で解決できるわけでなし、あっさりお手上げしてJAFにSOS連絡を入れる。8時半過ぎ、レッカー車でJAFスタッフが到着。バッテリーの電圧がかなり下がっているらしく、ポータブル電源でサポートすると一発で掛った。1時間くらいアイドリングすれば大丈夫と思うが、出来れば劣化しているバッテリーを交換した方がよいとのこと。実は3月の点検時、バッテリーが弱っているから次回9月点検時で交換することになっていたのだ。北海道に来てから8千㎞近く走ったので予定より早く寿命がきたようだ。

 

バッテリー交換は「もう新潟へ帰ったら」と言う神のお告げかもしれないと、ウジウジしてたフェリーを「7月3日(月)17時小樽発、4日9時半新潟着」で予約した。料金が1,600円も値上がりしててビックリポン。

 

近くのY・Hは10時オープン、まだ時間があるので「伊達ミュージアム」を見学する。入館料300円。2階のワンフロアーに、この付近の先史時代、アイヌ文化、伊達家の入植、維新後の開拓等が資料とともに展示されている。

「伊達藍の歴史」の特別展も見る。「伊達藍」は土地を求めて徳島県から藍染め農家の次・三男が入植し発展したという。アイヌの民族衣装に藍染めの布が襟や柄として縫いつけらっれており、ほとんどは和人との交易で得た布というが、北海道にも自生の藍があることからアイヌが独自の藍染め技術持っていた可能性もあるという。

 

10時、Y・Hに行きバッテリー交換と冷却水補充、作業は40分ほどで終了する。あと4日間の北海道、これで心配なくまわることができる。

 

今回巡ってないのは積丹半島のみ、一応「岩内」を目指して走り出す。晴れていればオートキャンプ場を予約するのだが午後から明朝に賭けて「雨」の予報だ。途中、「サイロ展望台」「道駅とうや湖」から洞爺湖を眺めるが、ご覧の通りで失敗した墨絵のような景色である。ここで気が変わり温泉に入って近くの道駅で泊することにする。

 

13時過ぎ、「まっかり温泉」に到着、入湯料600円。6~7合目まで何とか見える「羊蹄山」を眺めながら露天に浸かり、今日の出来事を思い返す。旅にはハプニングが付きものだが、大事に至らず「良し」と思うべきかな。

 

道駅「まっかりフラワーセンター」を経て、15時過ぎ、泊予定の道駅「230ルスツ」に到着。美瑛では全然だったが、ここらはジャガイモの白い花が咲き始めている。

あと三日、明日は支笏湖の南を走って恵庭市に出る予定である。