5月9日(土)
5時過ぎに外を見たら道路が濡れていて小雨が降っている。今ツーリングの初雨だ。6時半から朝飯を食べたあと、外に出るとすでに止んでいた。ネットで雲の動きをチェックすると10時くらいまでは雨が降りやすいようだ。
8時半、雨具をつけホテルを出発し、秋吉台へ向かう。雨は強くもならぬまでも降り続き、慎重に走る。9時半、秋吉台に到着した頃にちょうど止んだようだ。カルスト台地の走りはライダー憧れ、ただ道を間違え円形屋根の展望台にはたどり着かなかったのは残念だった。
一旦萩に出て無料高速に入り、長門からRt.191を行き仙崎の「金子みすず記念館」に到着。生い立ちやら直筆原稿等の展示、休憩がてら椅子に座ってビデオを二本見てすっかりくつろいだ。
Rt.191を走り、角島に渡る。大橋の長さと美しさ、透明度の高い海水のコントラスト、ここもライダー憧れのところである。角島灯台の有料駐車場に入り、少し散策。
先日テレビで見た「美人海女の店で「サザエのツボ焼き(5ケ=500円」を食べる。綺麗に出せて味もよく満足した。
今晩お世話になるS氏宅へ行く前に「川棚のクスの森」に寄る。国道から県道を数キロほど入るのだが素晴らしい道路には目を見張る。ボランティアのじっちゃんの熱心な説明に耳を傾ける。このクスは日本三大クスの木の一つで樹齢千年以上、高さ27m、50数m四方に枝を伸ばし、一本でも森に見えることから「クスの森」と名付けられた由。枝が垂れ下がり、地面についたところから斜めに生えているものも200年以上は経っているそうだ。大正11年、国の天然記念物に指定されて以来、幹に付く「カイガラムシ」さえ勝手に取り除くことはできないのだが、このムシは生命力が強く、出征兵士がお守りとして持っていったとのことだ。
14時過ぎ、豊洋台のS氏宅に到着。7、8年ぶりの再会だが、大病を克服し少しふっくらして元気そのもので安心する。飲む前に車で「川棚温泉」に行く。ゆっくり露天風呂にゆっくり浸かり、近況を話し合う。戻ってからイサキ、ヒラマサ、ふぐの刺し身に地元の名物オキュウト、奥様の手作りなど盛り沢山の料理を肴に、ゆっくり飲んだ。最初吠えられた愛犬「ほくと」君ともすっかり打ち解けることができた。三歳の柴犬で、ミドリのハンカチーフがイキである。結局11時過ぎまで飲み、ブログには手を付けず寝入ってしまった。
5月10日(日)
今朝は7時過ぎまでゆっくり寝させていただいた。お昼は川棚温泉にある「元祖瓦そば たかせ」に連れて行っていただく。開店前の駐車場に50台以上のハーレー軍団が駐輪していて壮観だった。
瓦そばとは、ここの創始者が「西南の役」の薩軍が瓦を鍋代わりに野草や肉を料理したという古老の話をヒントに、茶そばにレモン、錦糸卵、もみじおろし、海苔を付けて焼いた瓦にのせ、即時のアツアツ汁に漬けて食べる。ちょっと揚げているような茶そばと、下になってカリカリになった茶そばが絶妙のバランスで旨かった。
正午過ぎ、名残惜しかったがS氏宅を辞しツーリングを続行する。Rt.191で下関から高速に入り福岡に向かう。壇ノ浦P.Aで関門大橋をデジカメに収める。今日は寄らなかったが、対岸の門司のレトロ街も望むことができた。
古賀で高速を下り、志賀島の金印公園に行く。日本で最も有名な金印「漢倭奴国王」が発見されたところだ。しばし悠久の時代に思いを馳せる。
4時前に福岡市博多区のホテルに到着。ここは地下の駐車場に駐輪できた。明日は晴れるが、明後日は台風の影響で雨脚が強まりそうだ。明晩は久しぶりにM氏と会うためここに二泊するが、もう一泊追加となりそうである。