ロングツーリング 2019春(十九日目) いちにち追加

6時前、外を見れば曇ってはいるものの意外と明るく、雨の心配はなさそうだ。長野県内の各地、新潟県群馬県の予報を見ても、午後から本曇りにはなるが、雨はふらないようだ。ツーリングは今日で19日目、キリも悪いのであと一日のばすことにした。距離を重視し、最後くらいメシの心配がないように二食付きでリーズナブルなところを「じゃらん」で探すこと一時間、群馬県渋川市赤城町に良いところがあった。8時半、ホテルを出発し下社春宮へ向かう。

f:id:sumichan62:20190531100004j:plain

f:id:sumichan62:20190531095047j:plain

f:id:sumichan62:20190531095342j:plain

 15分ほどで到着。人も少なく、静寂な雰囲気が漂う。

f:id:sumichan62:20190531094843j:plain

 拝殿の裏手に心霊スポットのような「浮島社」があり、左手の赤い橋を渡り川沿いに少し行くとお目当てのものが見えてくる。

f:id:sumichan62:20190531094533j:plain

f:id:sumichan62:20190531094440j:plain 昭島支部長に遅れること一日、私もようやく「万治の石仏」に逢うことができた。しかし南極点到達競走でアムンゼンに負けたスコット隊のような心境である。

f:id:sumichan62:20190531094428j:plain

f:id:sumichan62:20190531094415j:plain

f:id:sumichan62:20190531094405j:plain

 さすが岡本太郎が絶賛しただけあって、いいお顔をされている。うん、後ろが絶壁? 私に似ているような、、、。3回廻ってワン、じゃない、「よろずおさめました」。

f:id:sumichan62:20190531102559j:plain

f:id:sumichan62:20190531102450j:plain

 次に諏訪湖西端の「岡谷湖畔公園」へ行く。天竜川に通じるところの「釜口水門」を見る。諏訪湖は流れ込む川が31、出るのはここ天竜川だけだそうな。

f:id:sumichan62:20190531102732j:plain

f:id:sumichan62:20190531102651j:plain

f:id:sumichan62:20190531102812j:plain

 魚道も設けられており、近づいてみると結構大き目なかなりの数の魚が、一生懸命(かどうか知らないが)階段を上がっていくのが見えた。 

f:id:sumichan62:20190531102931j:plain

f:id:sumichan62:20190531103326j:plain

f:id:sumichan62:20190531103655j:plain

今日の諏訪湖は風もなく視界も良好で墨絵のような風景を見せてくれた。

f:id:sumichan62:20190531130859j:plain

f:id:sumichan62:20190531131531j:plain

岡谷から高速に入り、松代IC近くにある「加賀井温泉一陽館」へ行く。大学同窓の大先輩で、大学実習船の船長だったKさんが、定年後家業を継ぎ日帰り温泉をやっていらっしゃるところだ。大学4年冬の実習航海で、当時一等航海士だったKさんには随分お世話になった。生憎藤沢の家の方に用事で戻ってらして会えなかったが、息子さんとはお話しできた。現在84歳、現役バリバリとのことで安心した。ここの湯は炭酸水で鉄分が強く、石鹸の類は全然使えないらしい。折角なので30分ほど浸かってきた。ちょっとぬるめで浸かるだけ、露天は混浴(女性は湯浴み着着用)だった。
12時半、今晩の宿の赤城へ向かう。2時間半ほどかかるが、途中で昼飯を食べればちょうどチェックインタイムになる計算だった。ところがナビが県道34号線で菅平に出、そこから国道145号線を選択してしまった。この34号線、お遍路コロガシもビックリするくらい急坂、急カーブの連続で、幸か不幸か車が全然通らなかったので、慎重にマイペースで走ることができ、事なきを得た。「今ツーリングで最後の試練かな」と思っていたら、実は「最後から2番目の試練」だった。

嬬恋あたりからポツポツあたってきたがこんなもんだろうと思い、幟を見て蕎麦屋に入り「鴨南蛮そば」1,300円を食べる。あまり旨くはなかったが、冷えた体だけは温まる。ところがソバ屋から出てくると、雨が音を立てて降っているではないか。そんなバナナと思いつつ、慌ててカッパを着込み国道に戻る。結構坂もカーブもある国道だが、やや込み合っていてスローペースで進んで行くので助かった。約一時間半ほど雨中の走行となったが、皮肉なことに赤城に着く寸前で雨は止み、到着したときは道路も濡れた形跡はない。あの雨が「最後の試練」だったに違いない。

明日は渋川から高速で一気に新潟へ帰る予定である。天気は晴れ、気持ちよく最後を〆たいと思っている、、、