根室の朝は冷える。希望としては別寒辺牛川のカヌーだったが、こうもすずしいとその気にもなれない。今晩の宿は池田町のとほ宿を予約したので、釧路湿原をノンビリ走り願わくは丹頂鶴に逢いたいと思い、8時半、宿を出発する。





前日ポー川湿原でワタスゲを見て宿に入り、思い出したのが霧多布湿原のワタスゲ。ちょっと寄り道してみたら、今が見頃の真っ白けっけのワタスゲだらけ。さらに驚いたのは、道道142号線を琵琶瀬方面へ少し走ったところに「エゾカンゾウ群生地」の看板があり、黄色いカンゾウは勿論、ここもワタスゲが見事だったことだ。





ヒオウギアヤメもしっかり存在をアピールしている。ここは何回も走っているが、良い時期にぶつかったようでしばし見とれた。
湿原を臨む琵琶瀬展望台はスルーし、そのまま厚岸へ向ける。途中の駐車帯から海を見るとこの絶景が目に入った。ソービューティフル、、、
厚岸大橋を渡る手前に「厚岸海産」がある。昨秋のこころ旅で地震前日ロケした時の食事処だ。火野さんは焼・生牡蠣だったが、私は牡蠣ラーメンを食べる。
スープ、牡蠣は旨いが、縮れ細麺がスープの中で泳いでいる状態で950円では物足りなかったなあ。火野さんの色紙や記念のタオル、ステッカーも置いてったそうだ。
食べ終わって厚岸駅に寄って「氏家待合所のカキ飯弁当」を購入。いつも午後に来ていて、売り切れで買えなかった弁当だ。厚岸からは、牧場を見ながら道道14号線で標茶駅へ出る。14号線は広いし、何より放牧されてる牛を見ながらノンビリ走れるので好きな道である。
標茶から国道274号線で鶴居に出て、さらに国道240号線で阿寒湖へ向かう。弁当を食べる場ためだが、段々雲行きが怪しくなってきた。初めはポツラポツラ、これくらいなら大丈夫とタカをくくっていたら、阿寒湖の手前30㎞くらいから本格的に降ってきた。しかしこの道、アップダウン・カーブがあってなかなか停めるところがないのである。しかも車はそこそこ走っている。仕方なく濡れるがままの状態で走るが、ひざ下はもうビッショリ。ようやくカッパを着たら、もう阿寒湖は目の前だった。
遊覧船の発着場の近くにバイクを停め、ベンチでカキ飯を食べる。美味しいのだが、体が冷えていて感激は薄かったなあ。
阿寒湖からは国道241号線で池田町へ向かい、16時半、今晩の宿「ワインの国」に到着。ここは17年秋に泊まっている。今晩の客は、バイク旅の方と車旅の方、私の3人だ。18時から宿のご主人が送迎してくれて近くの温泉へ行く。ようやく体が温まったところで、19時からここの名物「ステーキ」の晩飯を食べる。食後も飲みながら3人で旅の話が弾んだ。
明日も雨の予報なので、池田町から近い大樹町のとほ宿をとった。濡れないことを祈るのみである、、、