2024春 西国行脚(11日目)

洗濯日和

朝からポツポツの雨、前線の影響で今日は終日こんな天気らしい。

昨晩の宿とした「道駅させぼっくす99」。高速ICのすぐ近くで便利なのだが、夕方になってアンチャン連中が集まってきだした。駐車してる車を見ると、車高を低くしたり左右のタイヤが「八の字」状のものなど明らかに「改造車」がかなり停まってるではないか。「こりゃあ夜中に騒がれるかな?」と不安を持って眠りに就く。

今朝起きてみれば、吸い殻がやたら落ちていたものの騒ぎはなく一安心。今日は雨だし湿気も多く、まるで「梅雨入り」のようなジメジメだ。こんな日は絶好の「洗濯日和」である。東彼杵は「人生の楽園」で紹介された花屋と「こころ旅」の食事処だったレストランに行くつもりだったが、この天気でカット。嬉野温泉公衆浴場「シーボルトの湯」に直行し、付近かその先でコインランドリーを探すことにする。

8時ちょうど道駅「させぼっくす99」を出発し、9時半に嬉野温泉街に到着。目の前にある駐車場に車を入れ、早速一風呂浴びる。1時間ちょっとでお到着する。入湯料450円、内湯のみだが広くて明るい雰囲気が良い。ぬめりのある無臭無色透明の湯が肌にまとわりつく感じだ。聞けば、源泉は80℃ほどあり一旦タンクに貯めて供給していて「源泉100%」とのこと。美肌にますます磨き(?)がかかって出てくると「駐車代90分以内無料」でラッキー、温泉街は道が狭くコインランドリーは道の駅「しろいし」付近で探すことに。

11時過ぎ、道駅「しろいし」に到着。10分ほどのところにランドリーを見つけ、洗濯開始。洗い30分・500円、乾燥20分・200円、洗濯中は道駅で買ってきた「弁当」でランチする。洗濯しながら、ここからの選択肢を検討する。いま九州で観たいのは世界遺産の「崎津協会」、そして食べたいのは上天草で水の流れに「舟」でやってくる回転寿しのみ。取りあえず今晩の宿は天草入口の道駅「不知火」に決める。

12時半、洗濯を終えて白石町を出発。今日出てきたのは長崎・佐世保、佐賀・嬉野で一風呂浴び、佐賀・白石町で洗濯。佐賀の干拓地を走り福岡・大牟田を抜けて本日4県目となる熊本に入り、15時半に宇城市の道駅「しらぬい」に到着する。

明日は天草をじっくり回るつもりである。

2024春 西国行脚(10日目)

散り始めました

昨夕からポツポツあたりだし、夜中もときどきルーフを叩く雨の音で目が覚めた。朝は雲が多めながらにあり、天気は回復傾向のようだ。道駅付近には桜並木があるが、昨夜の雨で大分花弁が落ち葉桜の始まりである。

7時半に道駅「筑前みなみの里」を出発、松浦に向ける。国道なども空いていて順調に走るが、何しろ距離がある。給油、コンビニなどで適当に休憩し、10時20分、道駅「松浦海のふるさと館」に到着。日曜日でもあり、農水産物の産直コーナーはかなり賑わっている。魚は加工品が多く鮮魚は少な目、アジなどのすり身を揚げた「天婦羅」が多い。「揚げ立てで~す」に誘われて「アジフライ(350円)」1パック購入、オヤツ代わりにあっと言う間に平らげた。

平戸大橋を渡り、30分ほどで平戸の町に到着。先ずは海峡を挟んで平戸城が見える「オランダ商館」を見学する。「松浦資料館」と合わせ入館料は880円である。建物や展示資料は「複製品」、商館跡で発見された陶器類が唯一の「ホンモノ」かな?

整備された町並みを7~8分歩き「松浦資料館」へ。建物は松浦家39代当主の元私邸、ここに「お宝」を寄贈し資料館としている。価値を知るには「中島先生」の出番が必要である。

さらに30分ほど走り、生月大橋を渡ったタモトにある道の駅「生月」に到着。何にもなさそうなので島の西側北端近くにある「塩俵の断崖」を観に行く。約500mに渡る柱状節理の断崖だが、風が強かった2015年5月の前回訪問と同様展望所からはその片鱗しか見えず、海上から一度眺めてみたいものである。

時刻は14時。少し遅くなったので今晩は佐世保で泊することにし、15時過ぎに道の樹「させぼっくす99」に到着。明日は東彼杵を抜けて嬉野温泉シーボルトの湯」でも入るかな、、、

2024春 西国行脚(9日目)

九州入り

今回の旅の目的が昨日訪問したSさんの見舞いである。昨年暮れ、症状の進行が深刻な状況にあるむねの連絡を受けた。しかも他言無用の註が付いている。突然のことでどう言葉を返してよいか分からず、とにかく雪が融けて春になったら見舞に行くと返すのが精一杯だった。

2年前に訪問したときは、十数年前の大病を克服し元気そのもの。毎日の愛犬の世話や冬のワカサギ釣りの釣果記録などの話で大いに酒がすすんだものだ。聞けば、昨冬小さな病巣が見つかり腎臓手術のため入院、その後何となく胃の違和感を感じながらも投薬だけで暮らしていたところ11月末突然担当医師から告げられたという。今は近くの病院で定期的に点滴を受ける以外は外出もほとんどしないという。昨夜は奥さんと三人、ゆっくり一杯やりながら諸々のことを語り合う。

今朝は7時起床、テレビを見ながら2試合連続ホームランのオータニさんの話題で盛り上がる。朝食を食べ終わって8時過ぎに奥さんはお勤めに、ワタシも9時半にSさん宅を辞す。別れ際平静を装うつもりだったがやっぱり無理、お互い握手しながら涙目になってしまった。

旅の主目的を終えこのあと具体的な計画はないのだが、昨夜彼との会話で出た長崎の平戸・生月に行くことにし、コースをセットする。通過する下関では、ニュースとなっていた新しい捕鯨母船「関鯨丸」を見るつもりだったが、バイパスを下りるタイミングを逸し、そのまま関門トンネルをくぐって九州に上陸してしまった。道の駅「いとだ」で弁当を食べながら今後の計画を立てる。新潟を出る前に決めていたことは、今月20日頃には新潟に戻ること辿りついていることだけ。「道の駅旅案内」の地図を見ながら今晩は秋月城址に近い朝倉郡筑前みなみの里」で泊、明日「生月」訪問のあと佐世保経由東彼杵まで行くことにした。

今回は旅名を冠さないつもりだったが、「2024春 西国行脚」に改めることにした。横浜出発を初日とし、今日は9日目となる。「春の交通安全旬間」も間近、「オカミへの上納金」絶対阻止を掲げ無理せず安全第一で行きましょう、、、

 

2024春 西国行脚(8日目)

少しスリムになりました

雲に覆われてはいるが、雨の心配はなさそうだ。買い置きのパンで朝飯を済ませ、9時過ぎに道駅「蛍街道西ノ市」を出発。道駅のすぐ目の前に小さな川があり、夏になればここで蛍が飛ぶんだろうな。

30分ほどで「川棚のクスの森」に到着。ここに来るのは4回目だろうか。1回目は2015年5月、四方八方に大きな枝を伸ばし一本でありながらまさに「森」を思わせる姿に圧倒された。2回目が18年5月、前年から急に樹勢が衰えあっと言う間に葉を落としたという。テレビで知って姿を見た徳には唖然とした。3回目が22年5月、多くの太い枝は死んでるものが多いそうだが、樹自体が生きようとする「自助努力」で若い芽を伸ばしつつあるときだった。このこともテレビで知り、実際に目撃したときは「何という生命力」と大いに感動したものだ。

そして今回。死んだ枝は切り落としたのか新しい切り口が少々痛ましいが、ものの見事に若葉が成長してるではないか。何十年、何百年かかるか分からないが、またかつての勢いをきっと取り戻すことができるだろう。巨樹の生命力、正に「神憑り」である。

時刻は11時前、少し早いが海岸線に出たところにある食事処「松永軒」で「アナゴ天丼」900円に「クジラ竜田揚げ」550円でランチをとる。

食事を終え、腹ごなしに「リフレッシュパーク豊浦」に寄り散策する。入園料210円、名残の菜の花、満開の桜がきれいである。

花壇はまだ少し寂しい感じがするが、春休みを楽しむべく多くの家族連れで賑わっていた。汗をかかないようにヤワヤワと、休みヤスミお散歩する。駐車場に戻ってブログを書いているが、終わったらSさん宅に直行だ。

 

2024春 西国行脚(7日目)

桜が満開

昨日の雨はあがっているが、ドンヨリ曇り空で山口県内は日中あめが降るところもあるらしい。気温はあまり上がらず、ちょっと肌寒く感じた。

昨日とほとんど同じメニューの今朝の朝バイ、でも今日はご飯のオカワリは自重した。朝食後部屋に戻ってゆっくり支度し、9時過ぎにチェックアウト。防府市にある道の駅「潮彩市場」に向けて出発する。

途中ガソリンを補給したり休憩したりで、ノンビリ走る。以前から感じているが、山県内の道路状況は良好で、山中の国道がずっと片側二車線だったり、舗装も良好で走りやすいのだ。ヤッパリ名だたる政治家を輩出してきたおかげだろうか(ただし、いま政界は揺れに揺れているが、、、)。

11時半過ぎ、水産埠頭のすぐ脇に建つ道の駅「潮彩市場」に到着。漁船の姿もなく港は閑散としているが、道駅内の土産物や地場産柑橘・野菜類の売り場、魚介類などが並ぶ水産棟は結構にぎわっている。県内日本海側仙崎の大振り岩ガキが1個千円、スルメイカ一杯600円だ。九州産の魚も多く、長崎マサバが一尾300円で旨そうだったなぁ。二階に二つのレストランがあったが、朝バイを控えたはずなのに腹が全然空いてなく素通りする。

防府から美祢方面を通過し、14時過ぎ、今晩泊予定の下関市豊田町にある道の駅「蛍街道西ノ市」を目指す。走ってる途中に見える桜はどこも満開で見頃を迎えている。14時過ぎに到着、ここは前回Sさんに連れてきてもらった温泉施設があり肌にまとわりつくような泉質を楽しむつもりだ。

明日は今回の旅の目的であるSさん宅を訪問、その前に一度葉を落として枯れかけたものの今復活の兆しがある「川棚のクスの森」をじっくり眺めるつもりでいる。

2024春 西国行脚(6日目)

快音、響かず

朝から雨、時折窓を激しく叩いている。暗くなっても雨が止むことなく、やはり今日は連泊して正解だったようだ。

泊ったホテルはバイクで走ってたときも何回か利用している。安いうえに広めの部屋とベッド、昔からBSの映るTV、ウォシュレットにネット環境、そして何よりサービスでバイキング形式の朝食が付いているのだ。得意の「全部載せ」に挑戦するが、3~4品は載せれなかったかな。勿論これにコーヒー、ミルク、ジュース類が付く。ご飯もお代わりして、ゴチソウサマデシタ。

11時からはBSでドジャースvsジャイアンツを見る。当たっているド軍の1番ベッツ、3番フリーマンはさすが、今日も複数安打でガッチリチームに貢献したが、う~ん、我らがオータニさんはチャンスで打順が回ってくるのに一発はおろか三振に凡打、今日も快音が聞かれなかった。試合は5対4でド軍が連勝したが、ワタシャ勝敗なんてどうでもいい、オータニの活躍だけ見たいのだ。明日もジ軍戦がある。

明日こそ、今度こそ、、、

2024春 西国行脚(5日目)

花曇り

雨の心配はなさそうだが、今日は花曇りの一日。倉敷に住むI君に連絡とろうとしたが通じず、ここでのランチをあきらめて7時45分、道駅「みやま公園」を出発する。

早島~尾道間は高速を利用し、10時ちょうど三原城址に到着。小早川隆景の城だが、ナント天守台を削ってJR三原駅となっていて、山陽新幹線が通ってるんだ。石垣も堀もほんの少し、少々興ざめの城廻だった。

30分ほど走り、「たけはら町並み保存地区」に寄る。通り、露地も石畳で整備され、瓦屋根は新しく建物もペンキ塗り立てのようで、「昔の町並み」というよりは「映画のセットのような町並み」だった。中心部にある西芳寺御朱印を戴いて、近くの道駅へ。

4日連続の車中泊で、その間もかなり移動しているので疲れが大分溜まっている。今晩の宿を検討し、今日は岩国のホテルに泊まることで予約する。広島の手前を走っているときに「ラーメン」の看板を見つけ入店。「尾道」を期待してたが「博多屋」ではないか。でも極細ストレート麺の長浜ラーメン(830円)におにぎり1ヶ(150円)を食べハラは満たされた。

広島市街地の渋滞を避けるため、志和~五日市間は高速に乘り、15時前に錦帯橋に到着。もう夕方近いのに何でこんなに人がいるんだ? 理由は「桜」、いま四~五分咲きで見頃を迎えており、屋台もたくさん出ていて賑わっている。ロープウェーで山上の城に上がるのはあきらめ、何とか錦帯橋までたどり着き、桜とのツーショットを撮影。そばに「和船の観光船が出ますよ~」の声に誘われ、20分五百円で乗船。トモで恰幅の良いオバちゃんが櫓をこぎ、オモテでガリガリのオジサンが竿を立てていて、船着場を離れたと思ったらすぐUターン。せめて錦帯橋の下くらい潜れよな、、、

16時、ホテルにチェックイン。部屋に入ってテレビを見てると、ナント今晩から雨となり明日は山口県下警報級の雷雨となるかもしれないという。楽しむべきドライブで豪雨の中を走るのは愚の骨頂、迷わず連泊の手続きをとる。明日はゆっくりオータニさんの初ホームランを期待しながらテレビ桟敷で応援しよう。

ガンバレ オータニ、ショーヘイ チャチャチャ、、、