2022秋 気ままな放浪旅(十七日目)

四国、4つ目

ここ道駅「なかとさ」は久礼漁港の中、今朝は5時前から「ガラガラ、ジャージャー」という音で目が覚めた。駐車場のすぐ脇に製氷塔があり、出港する漁船に粉砕氷を積み込む音だった。

 

今日は道の駅に寄りながら土佐清水にある「ジョン万次郎資料館」、さらにその先にある「柏島」できれいな海を見ることだ。8時半道駅「なかとさ」を出発、黒潮町にある道駅「なぶら土佐佐賀」へ。本当は毎年小型カツオの漁獲および売上高日本一を続けている会社が経営してるこの先の「黒潮一番館」だったのだが、残念ながら11時オープンで時間が合わず今回も断念だ。

道駅「ビオスおおがた」から国道を離れ、キャンプ場などの脇道を走って四万十川河口にある公園に行くが、全体を見渡せるところがなく中途半端。下流に向かって少し行くと、青海苔養殖の杭が並んでいた。

 

四万十川沿いに少し上流部の「安並の水車の里」へ行く。小型だが現役で働いている水車が十基近く並んでる。

稲刈りが終わって今は観光用の動きのようだが、田植えや夏場の本気印の時の動きや水量などは壮観だろうな。

 

お昼を食べに土佐清水の「足摺黒潮市場」に行く。土佐清水といえば、漁獲後船上で首を折って鮮度を保つ「首折れ(ゴマ)さば」が有名だが、最近全然水揚げがないとのこと。しょうがなく「鰹タタキ丼」1,100円を食べた。

 

食事処から3㎞ほど走って「ジョン万次郎資料館」に寄る。JAF会員割引で入館料は350円だった。初めてアメリカへ出張した際、ジョン万が通ったというニューベッドフォードの小学校を見て以来、気になる存在になった。しかし資料らしい資料は全然展示されておらず、船の模型や彼の漂流から日本帰国とその後の活躍をパネルで紹介するだけで、津本陽の「椿とハナミズキ」の要約みたいなもんだった。

 

出来るだけ宇和島近くまで走り、15時半、愛媛に入って道駅「津島やすらぎの里」に到着。ナンカ今日は一日中走りっぱなしのように感じる。明日は四万十源流、梼原を経て、その先は成り行き次第である。

2022秋 気ままな放浪旅(十六日目)

清流でした

今日も晴天。朝海岸線を散歩する。戻ってTVを見てると、NHK総合の7時台ニュースの四国版で公園内の津波対策用避難タワーから中継してた。展望台を兼ねた避難タワーは全国的にも少ないそうな。

 

高知市の目的は「ひろめ市場」。昨日高知市内に泊まってひろめ市場でイッパイやるつもりだったが、金・土曜は宿(一泊1万7千円以上は2件あり)が取れず断念。代わりに今日10時開店と同時に市場でメシを食べることにした。

 

8時15分に道駅「すや」を出発、バイパスを走って9時には高知中心街に到着。時間つぶしに高知城を散策する。「現存十二天守」の一つで、6年ぶりの再訪だ。前回天守まで上っているので、今回は周囲の散策がメインだ。

追手門前に立つ真新しい国宝の石柱、天守閣近くにある築山と池がある小さな庭園、山之内一豊像も初めて見た。

一豊の妻の像。大河ドラマで演じた松嶋菜々子似かと思ったが違ってた。もっと以前からあったものらしい。

板垣退助像、こちらは昔の百円札そっくりだった。今日は家族連れが圧倒的だ。ノンビリ回って時間調整し、10時ちょうど「ひろめ市場」に入る。

 

館内はもう観光客でいっぱいだ。あちこちの店でもう行列ができ始めている。

 

高知に来たら一押しの「カツオの塩タタキ」(6切れ=1,560円)に、ノンアルビア350円を付けて食べる。チト高いが、厚切りジェイソン並みの歯応えにマンゾク。でも本物のビアだったらもっとマンゾクなのだが、、、。メインの前に餃子を食べたかったが見つからず、やむなく「鰹カツカレー」800円を食べた。時間がかかった分、揚げたての鰹カツが絶品で辛めのカレーとマッチして旨かった。

 

仁淀川へ向かう。道駅「土佐和紙工芸村」のもう少し先にある「名越屋沈下橋」に寄る。今は一番水量が少ない時だが、それにしても全域透き通ってて底まで見える。

さらに上流へ。県道12号線に入った「片岡沈下橋」に寄る。魚が空中に浮かんでいる感じさえ受ける。

12号から国道33号線に通じる道は狭く大変だったが、仁淀川の支流となる「中津川渓谷」の入口にある「ゆの森」で温泉に浸かる。ここから徒歩で上がっていくと、紅葉もきれいで石柱の奇岩もあるというが今日は温泉で終わり。

 

「ゆの森」から1時間ちょっと走り、15時半、今晩の宿とする新しい道駅「なかとさ」に到着。ここは漁師町、すぐそばに生カツオで有名な「久礼大正町市場」がある。道駅でも生鮮鰹を売っているがキロ2千円近くしてた。

明日は足摺方面に行く予定である。

2022秋 気ままな放浪旅(十五日目)

懐かしのお遍路さん

午前中は少し雲が多めだったが、午後からはまた真っ青な秋空が広がった。

8時に道駅「神山」を出発、渋滞を避けて県道主体に走り9時半過ぎに道駅「日和佐」に到着。近くの23番札所「薬王寺」(写真は瑜祇塔=ゆぎとう)には白の法衣を来た人がいっぱいだった。そのまま国道55号線を南下するとお遍路さんの姿がチラホラ見える。24番札所は室戸岬突端の「最御崎寺」でこの間80㎞ほどあり、歩きお遍路さんにとって過酷な道となっている。

 

道駅「宍喰温泉」で休憩。

時刻は10時半、海岸に腰を下ろしサーフィンを眺めながらと道駅で買った寿司弁で朝兼昼食。これ400円、ヤスくない?

 

前に走っているときも気になっていた奇岩が見えてきたので停まってみた。潮岬の橋杭岩の小型版で標識は「夫婦岩」となっていた。

 

椎名漁港近く、廃校となった小学校を地域の町おこしに活用している「むろと廃校水族館」に寄る。入館料600円、廊下に並べられた水槽には定置網に入ったなじみの魚が入っている。

研究テーマはウミガメ、水槽内の赤ちゃんからプールで泳いでいる成体まで様々なウミガメが飼育されていた。修学旅行生や観光客で賑わっており、りっぱな町興しになっている。

 

空海が悟りを開いた「御厨人窟・神明窟」。以前来たときは崩落の危険があったため眺めるだけだったが、入り口に頑丈な屋根が設置され中に入れるようになっている。

洞窟の中から「空」と「海」しか見えないことから「空海」と名乗ったというが、今は柱が邪魔してるから「空柱=クウケイ」「「海柱=カイケイ」と言うかもしれない?

 

室戸岬に来たかったのは、以前忘れていた中岡慎太郎像のこの写真を撮りたかったから。生前の写真があるから造りやすかったかもしれないが、凛々しくていい男である。

 

安芸市のほぼ国道沿いにある「コーヒー館ジャスト」で「ちりめん丼」800円を食べる。新潟を発つ直前の10月13日放映「こころ旅」の食事処だ。火野さんと一緒に写真を撮るのがやっとで、手拭等は置いていかなかったという。

 

15時過ぎ、今晩の寝処である高知市に一番近い道駅「やす」に到着。すぐ裏が海、日没の17時頃覗いてみた。

明日は高知市を経て、仁淀川近辺を走る予定である。

2022秋 気ままな放浪旅(十四日目)

ヨサハチ、ヨサクに泣かされました

今日も天気は上々、8時に道駅「貞光ゆうゆう館」を出発。国道438号で剣山へ徐々に上りながら奥祖谷の二重かずら橋へ向かう。この国道438号線つるぎ町からつながる439号線は「438=ヨサハチ」「439=ヨサク」と呼ばれ「酷道」として全国に名を馳せている。集落に近づくホンの少しだけ中央分離の白線が引かれているが、写真のように今日走った全行程の98%は1~1.5車線しかなく、対向車が来るとヤワヤワすれ違うかどちらかがバックせざるを得ない。さらにほとんどが坂とカーブ、正に「酷道」の洗礼を受けた一日となった。

 

それでも1時間ちょっとで橋に到着。通行料は550円、百数十段ほど下りてようやく「かずら橋」とご対面だ。西祖谷のかずら橋より渡してる木の幅がちょっと広い気がする。これは長めの「男橋」だ。

ちょっと上流にある短めの「女橋」。どちらも架け替えたばかりなのか、新しく頑丈な気がする。

女橋の少し上流に、一人で乗って自分でロープを引っ張り川を渡る「野猿」があるが、今日は「使用禁止」の張り紙が。今は観光シーズン、新しそうなのに勿体ない気がした。

 

かずら橋から5㎢ほど西の集落が「かかしの里」だ。

旗を持って道を渡ろうとしている「かかし」にドキリ。人の気配がしないのにかかしさんがいっぱいいる。アラッ、畑にも。このポーズ、昨日大塚国際美術館で見たような、、、

 

奥祖谷は標高も高く、今紅葉が真っ盛り。どこに車を置いているのか知らないが、家族連れでハイキングしている人も多い。落葉も進んでいて、この先ますます「酷道」がひどくなるんだろうな。

 

西進すると祖谷のかずら橋、大歩危方面だが今日は旗日、車のすれ違いが心配だ。ならば439→438号線を東進して徳島方面に向かうことに。車を停めて休むところもなく、2時間酷道と格闘し道の駅「温泉の里神山」に到着。遅めの昼飯を食べ、近くのホテル四季の里で温泉に浸かる。う~ん、良い気持ち。まだ15時前だがもう走る気力がなく、今晩はここで泊することを決めた。

明日は海沿いを走り、日和佐から室戸岬を走る予定だ。

 

 

2022秋 気ままな放浪旅(十三日目)


名画が多すぎる

昨夜は早い段階で雨は止んだようで、今朝はまた青空が戻ってきた。道駅「第九」第一次大戦で捕虜となったドイツ兵と地元住民との交流があったところ。ドイツ館(有料)やベートーヴェン銅像があり、毎年第九の大合唱が行われるそうな。

 

8時半、道駅を出発。9時過ぎには大塚国際美術館の駐車場に到着し、9時半のオープンと同時に入館する。以前バイクで来た時観ようと思ったが入館料三千円に怖気づいてやめたところだ。最後の四国来訪だろうから予め計画に入れており、先日お会いした昭島副支部長の猛烈なご推奨もあって楽しみにしていた。

先ずはB3「システィーナホール」からスタート。大聖堂を忠実に模した大きさと、壁面・天井いっぱいにミケランジェロフレスコ画がせまってくる大迫力に圧倒される。これがタイルに描かれてるなんて信じられない。スタッフの解説も巧みで、ここだけで3~40分があっという間に過ぎていく。

500円の音声ガイドを借り、片っ端から鑑賞しデジカメに納めていくが途中から何が何やら頭がコンガラガッテきた。ポンペイ遺跡の壁画から現代絵画まで網羅されている。ガイドは120番くらいまであったが、実際の絵画数はその十数倍か。途中レストランも無視し、B3から本館2Fまで走り回って出てきたのは13時過ぎだった。中学・高校の教科書に出てきた西洋の画家とその代表作を3時間ほどで観て回ったので、夕方になった今でも頭が少々混乱している。

 

四国に限らず高速を使わずに走ろうと思っていたが、今日は予定より遅れているので高速を利用し「阿波の土柱」の寄る。それなりの奇観だが、美術館の後なので何かシラーっとした感じを受けた。

このあともう少し西進して、今晩は美馬市の道駅「貞光ゆうゆう館」で泊。明日は奥祖谷二重かずら橋、かかしの里、大歩危を経由して、その先は成り行き次第である。

 

 

 

 

2022秋 気ままな放浪旅(十二日目)

雨の一日

朝方まだ暗いうちに雨が降り始め、その後は降ったり止んだりを繰り返す。

 

8時に道駅を出て、土庄近くの「エンジェルロード」に寄る。潮が引くと小島に通ずる砂地が現れる。

昨日の午後見たときは潮が満ちてロードは消えており、今朝はそのリベンジだ。道は渡らずにデジカメだけ、このあとフェリー乗り場に行き、9時25分発で高松へ向かう。

 

アディオス小豆島、二日間走らせてもらいました。もう来ることはないだろうな。雨の状況を見てデッキに上がり、島々の景色を楽しんだ。

 

10時半高松港着、雨がちょっと強くなってきた。昨日ネットで調べたコインランドリーに直行し、洗い300円、乾燥40分400円、所要時間1時間半ですべて完了。あと半月(?)、たぶん着替えは十分と思う。道の駅「津田の松原」に向かうが、途中「セルフうどん」を見つけ、昼飯に。うどん2玉、揚げ物は3枚に抑え670円、コシがあって旨い。

 

天気が良けりゃアチコチ見ていくのだが、この雨じゃあ仕方ない。明日の予定もあるので徳島の道の駅「第九の里」に直行し、今晩はここで泊する。明日は、今日ネットで前売り券(160円お得)を購入した「大塚国際美術館」へ行く予定だ。

2022秋 気ままな放浪旅(十一日目)

小豆島にもう一泊

昨夜、近くでゴソゴソ動物の動く気配が、、、管理人が言ってたイノシシかシカか? 正体は猫だった。朝食は昨夜の残り物で、煮込みうどん、煮卵2ヶ、ポテサラ、ポタージュスープ。炭水化物で朝からハラいっぱいだ。

車でも行けるが、往復1,700円のロープウェーで寒霞渓に上がる。山頂駅からさらにハイキングコースが設けられているが、そこいらへんをウロチョロして展望を楽しんできた。

車だと山腹の景色はたのしめない。ここは紅葉の名所、あと十日くらいしたらきれいだろうな。こうしてみると土庄も結構大きな町である。

 

島の中央部にある「中山千枚田」に行く。もう稲刈りは終了、石の島だけあって石垣がしっかりしてる感じがする。

 

国指定の特別天然記念物、宝生院のシンパクを見に行く。シンパクは盆栽では名を聞く程度、樹齢1600年といわれ日本最大のシンパクらしい。大きさを表現できないのでイタズラしてみた。

 

島の北側にある道の駅「大阪城残石記念公園」。仰々しい駅名なので期待していったが、石材の資料館があるだけで、売店も産直も何もなく拍子抜けした。

 

このあと土庄の「オリーブ温泉満天の湯」に入る。四日ぶりのお風呂、露天でのんびりし、ジャグジーで腰と脚をもみほぐし、また露天へ。もう一晩滞在することにして、スーパーでオツマミ・金麦を買い、最初に行った道の駅「小豆島ふるさと村」に泊。明日は雨、午前中に高松へ移動し、洗濯デーの予定である。