2022秋 気ままな放浪旅(十日目)

51年ぶりの小豆島

昨夜は静かだったので「泊まってる車は少ないのかな」と思いきや、ナンノ何のトラックがいないだけで乗用車の多いこと、今航の最高記録かもしれない。

新岡山港フェリー乗り場まで20㎞くらい、フェリーは一時間毎に出る。朝飯後何もすることなくとりあえず行ってみるかと8時に出発、道も空いていて8時20分についてしまった。整理のオッサンから「8時40分発に十分間に合いますよ」と声を掛けられ、急いで自販機で6,490円也のチケットを買う。

小豆島まで1時間10分のクルーズ、海は静かでずっとデッキに立って景色を眺めていた。島々が重なると墨絵のようなグラデーションになり、眺めていても全然飽きない。小豆島が近づくと、独特の台形をした対岸の八島が大きくなってきた。

 

土庄港には定刻の9時50分に到着。大学4年冬の実習航海以来、実に51年ぶりの再訪である。取りあえず港から一番近い道の駅「小豆島ふるさと村」へ行く。着くと何やら物々しい雰囲気、係員の誘導に従って特設駐車場に車を入れ人の流れに沿って進むと、今日は三年ぶりの「商工まつり」が開催中だった。島中のジジ・ババが集合しているようだし、舞台では中学生のブラバン演奏、葉ボタンの無料配布には長蛇の列、農産物、ケーキにパン、など多くの店も設けられているが特段めぼしいものはなかったなあ。

すぐ近くの誓願寺へ。鐘楼の門をくぐると巨大なソテツが目に入る。一株から百本以上の枝を茂らせ樹齢千年以上らしい。宝珠のような実は直径20㎝以上ある。

 

道の駅「オリーブ公園」。今がオリーブの収穫期、実は緑のオリーブ色ばっかと思いきや紅いのもあるんだ。

ギリシャ風車。「魔女の宅急便」よろしく、箒にまたがってジャンプしている姿があった。近くにはピアノが置かれ若い男の子が弾いてたが、私よりマシだがヘタだった。

 

小豆島といったら木下恵介高峰秀子の「二十四の瞳」。ロケ地の「岬の分校」に寄る。

あと1kmほどのところに「映画村」があり常時映画を上映してるらしいが、TVで再三見てるので今日はやめた。

ランチに生そうめんの店に行ったが今日は予約客のみとのことでガックリ。ちょっと早いがスーパーで食材を揃え、島の北東にあるキャンプ場に行く。

14時過ぎに到着。管理棟へ行くと「今晩は貸切」という。電源付きで3,600円、早速テーブルに副支部長から譲り受けたガスコンロなど出しキャンプ飯開始。腹が減ってたのでメシは「そぼろ弁当」だ。晩酌のアテはフライパンに「焼肉のタレ」をお湯でうすめて乾燥ニンニクと出汁の素を加え、肉は半額セールで買った790円のカルビとエリンギを軽く煮込んで出来上がり。飲み物は金麦と焼酎ハイボール、腹だけはイッパイになった。

 

明日はロープウェーで寒霞渓に登り、中山の棚田、エンジェルロードなど回り、早くおわれば高松へ行くし、見残すようであれば島内に留まるつもりだ。