高野山ドライブ(四日目) 阿字観体験

昨晩泊まったのは、JR浜松駅を挟みアクトシティ向かいの格安ホテル。6時半からの朝飯も推して知るべし、一応「バイキング」となっているが、実際は「ハイキング」程度だった。
小雨の中、07時にホテルを出発。通勤ラッシュにかかり、浜松西ICまで45分ほどかかってしまった。しかし問題はここからで、現在、岡崎〜東京間で車線規制しての集中工事が行われており、浜名湖を過ぎたあたりから一車線でのノロノロ運転が延々と続く。結局名古屋を通過するのに3時間はかかったろうか。
断続的な雨中ながら、名古屋から先はスムーズに進む。高野山へは色々なルートがあるが、ナビが選択したのは大阪市内を通り泉佐野を経由するコース。三重〜奈良を通る方が近いのにと思いながらもナビに逆らうだけの技量はなく、黙って走った。吹田SAで「サンマ丼ときつねうどん」850円の昼飯をとる。かつらぎ市を通過して高野町までは、完全舗装とセンターラインのある片道一車線が確保されているものの「遍路ころがし」を思わせるクネクネ道が続く。
14時過ぎ、宿坊「普賢院」に到着。ちょっと早かったけど快く迎い入れていただいた。部屋は8畳・6畳の二間続きだったけど8畳だけにしてもらう。荷物を置き、歩いて5分ほどの金剛峯寺へ行く。
表門から主殿にかけては意外と質素な感じを受ける。早速法衣を着込み、主殿で般若心境ほかを唱えたあと納経帳に御朱印を戴いた。その後主殿、別院などをゆっくり見て廻る。
庭も素晴らしく、左から「枯山水小庭」「蟠龍庭」「奥殿に続く庭」。紅葉が盛りになればもっと見応えがあるのだろう。
15時半から奥の道場で阿息観作法による真言瞑想「阿字観」を体験する。阿字観とは、体をリラックスさせた状態で大宇宙(大日如来)と一体になることを感じる瞑想法をいう(らしい)。一時間の講義のうち瞑想に入ったのは20分たらずらしいが、「気」が入り体が熱くなってくるのを感じることができた。
宿坊に戻り部屋で「写経」をする。筆ペンであるが上手く書けないものだとつくづく思った。18時からの夕食は勿論精進料理、チェックインの際に飲み物有りと説明されたのでビールを戴いた。
明日は6時半から朝のお勤めがある。日中は天候も良さそうなので、奥の院や根本大塔などゆっくり散策するつもりである。