北海道ツーリング 2016秋 (十日目) やっと青空、だけど

起きると爽やかな青空が広がっている。一日待った甲斐があったというものだ。本来なら、今の季節の北海道はこうでなきゃいけないのに、本当に今年の気象は困ったものだ。
朝飯前に付近を散歩する。ここは釧路からのびる摩周街道に面していて、道路の向こう側はもう釧路湿原が広がっている。宿から二軒隣の牧場には、つがいの丹頂鶴が住みついているそうで、餌をついばんでいる姿を見ることができた。
8時半、宿を出発する。ちょっとヒンヤリした空気を心地よく感じながら湿原を横切っていく。昨年の夏カヌー遊びをした塘路湖を通ったが、水は濁り水位がかなり上がっている。話では8月の水害で艇庫もろともカヌー乗り場が水浸しとなり、現在も営業できない状態がつづいているらしい。
阿寒ICより高速の道東自動車道に入る。今日はほとんど高速を走る。道内の高速は片道一車線の対面交通区間がほとんどで、一台遅い車がいるとすぐ詰まる。いつもはガラガラらしいが、現在は水害の影響で唯一影響を受けていない高速を利用する車が多く、若干の渋滞気味で進む。さらに道内の高速で困ってしまうのがSAがほとんどないことで、やむなく占冠と白老で高速を下りガソリンを補給した。最高だった天気はだんだん怪しくなってトマムあたりで弱い雨となり、すぐに止むもののその後も断続的に続く。

白老では下りたついでに虎杖浜で昼飯にする。前に入った「北のランプ亭」の二軒隣にある店で「ソーセージスープカリー」1,300円を食べたが、富良野の「唯我独尊」「魔女のスプーン」に比べれば「月とスッポン」の感じがする。
有珠山SAで一年ぶりに昭和新山とご対面、何だか少し大きくなったような気がした。
16時過ぎ、490㎞あまりを走り終え長万部の宿に到着。高速とはいえ、走りに走ったりという感じだ。明日は今回最後の道内の走りとなる。天気も回復傾向で今日よりは良いようだ。名残を惜しんでツーリングを楽しむつもりだ。