2015春 山陰・九州の旅(十九〜二十日目) ついにゴール

5月23日(土) ナギ
真夜中の二時過ぎ、何となくうるさくて目が覚めた。ナント、あのコテコテオジサンのいびきがすさまじいのである。直線距離7〜80cmだから堪ったものではない。その後は夢か幻か、起きているのか眠っているのか、ウトウトしているうちに廻りがザワザワしだし、朝の七時半を迎えた。隣のオッサンは何事もないように平然として朝の挨拶を交わす。もう一晩ある。今夜はアルコールの力を借りて床につくことにしよう
顔を洗い、昨夜の席へ行ってPC開きながら買い置きのもので朝飯を済ます。
ここで船内をちょっと紹介すると、自販機はジュース・お茶類、ビール類、パン類、チンして食べる軽食類、カップヌードル類などがあり、すぐそばには電子レンジがゾロっと並んでいる。金さえあれば二泊のあいだに飢えることはない。

これが船室。毛布を半分に折って敷き、同じ毛布が布団代わり。真ん中が私が寝てるところ、向かって左が問題のコテコテオッサンだ。
9時半、徳島港到着。約2時間の積み下ろし作業が有り、11時半出港となる。このフェリーは、新門司出港後、足摺岬室戸岬を回って徳島に入る。瀬戸内を通るより大分遠回りとなるが、安全第一の航路なのだろう。徳島出港後も海は大変穏やかだ。これからは潮岬を廻り、石廊崎城ヶ島をかわして東京湾に入ることになろう。
今日は12時と18時にそれぞれ一時間、食堂が開いた。メニューはうどん、カレー、牛丼、それに唐揚げくらい。自販機よりはマシだろうと、昼にきつねうどん300円を食べた。
旅もあと一日。明朝6時20分、東京・有明に着く。いびきが小さいことを祈って、早めに床についた。

5月24日(日) ゴール
朝5時過ぎ、みんなモゾモゾ起きだして下船の仕度を始める。隣のオッサンのいびきは全然気にならなくて助かった。フェリーは定刻に着き、ピッタリ6時20分から下船が始まった。
うれしいことに岸壁には娘一家が出迎えてくれた。久しぶりにSちゃんの顔を見ただけで疲れはぶっ飛んだ。Sちゃん、恥ずかしがってダッコはさせてくれなかったが、ますますお話が上手になったなあ。一緒に娘が務めている品川のホテルでバイキングの朝飯を食べることにする。
バイキング会場に着いたのは七時を回ったばかりだったのですぐ席がとれたが、少したつと順番待ちで長い列ができた。客はやはり「イー・リャン・サン・スー」系が多い感じだ。さすが一流ホテル、私が泊まり歩くホテルのバイキングとは月とすっぽん、ハーレーと子供用三輪車の違いだ。大皿二つとカレーをやっつけて満腹になる。
8時15分、ホテルで別れあと350kmの新潟への帰路につく。首都高も順調で関越自動車道にもスムーズに入れた。
北上するにつれ天気はだんだん良くなり、赤城高原では青空が広がった。高速上もだが、休憩したS.Aでも多くのバイクを見かけた。ちょうどフェリーのコテコテオッサンが乗ってたのと同じバイクがあったので撮ってみた。こちらはナント鹿のツノつきだ。
一時半、無事我が家に到着。5月5日に出発してからちょうど20日目、多くの人に心配をかけたロングツーリングもついにゴールを迎えた。
途中ナビ故障というアクシデントはあったが、何とか無事に目的を達することができてホッとしている。
しばらくは大人しくしているが、そのうちまたムシが騒ぐだろうなあ。さあ、次はドコへ行こうか、、、